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『阿み彦』のうなぎ


何だかうなぎのことばかり書いている気がするが、今回もうなぎの話です。


◇  ◇  ◇


先日、平日に休みが取れたので、大阪の北浜まで行って、以前から行きたかったうなぎ屋の老舗、『阿み彦』に行ってきた。


『阿み彦』は、創業350年以上という老舗中の老舗で、関西風のうなぎを語る際に避けて通れない名店である。以前大阪のキタで働いていた時だったら近かったのだが、行く機会がなかった。いつでも行ける時に行かないもので、行きたい時にはなかなか時間が取れないものである。今回、ようやく訪れることができた。


北浜は、いまでも川沿いでもあり、うなぎが川でとれたこともあって、この界隈は昔はうなぎを出す店が多かったらしい。いまでもその名残だろうか、いくつか残っている。「まむし」と「おひつまむし」で有名な『本家柴藤』も近隣にある。


『阿み彦』は、事前に調べたところによると、もともとテナントとして入っていたビルが改装中で、いまは向かいのビルの地下にあるとのことだった。私は地上を歩いてきたのだが、地図で詳しく確認をせず、近くまで来たら看板があるだろうと大体の見当をつけて歩いてみたのだが、看板はいっさいなかった。本当に何もなく、ここはビジネス街のど真ん中で、すくなくともうなぎ屋があるような雰囲気は少しもなかった。少々、困った。


おかしいな、このあたりなんだが…。中央三井信託ビルという建物の横にある地下鉄の駅につながる階段を試しに降りてみたら、そこにいくつかうらぶれた飲食店街があって、そこに『阿み彦』があった。この地下街は地下道に連結していて、淀屋橋駅と北浜駅からアクセス可能だった。それなら地上に上がらなくてもよかった。


店に入ると、なんとも清潔で上品な雰囲気だった。さらにいえばBGMは琴の音である(ちなみに生演奏ではない)。メニューはコースもあるが私はうなぎ丼を注文した。うなぎ丼は、うなぎの大きさにより3種類あって、「竹」(1,600円)、「松」(2,000円)、「一疋丼」(2,500円)の3種類。私は「迷ったら高い方」と決めているので、「一疋丼」をチョイスした。


そして待つこと約20分。やってきたのはうな重だった。「一疋丼」は重箱で提供されるようだ。



まず一口。香ばしい。これだ。大阪風のうなぎだ。炭で直焼きするから、この香ばしさが出る。この香ばしさは、焼き鳥みたいな感じである。それなのに中はふんわりとしていて、うなぎ特有の脂っこさも残っている。力強くてファンキーでソウルフルなところが大阪風に直焼きしたうなぎの魅力だと思った。さすが老舗の味で、なかなかレベルの高いうなぎだった。


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