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『亀の池・浪速』〜大阪天満宮のうなぎ


最近、休みとなると毎回うなぎを食べに行っている気がするが、懲りずにまた出かけて行った。今日の休みでなく、先週のことだ。大阪天満宮までわざわざ、うなぎを食べるため、ただそのためだけに車を走らせた。


うなぎは好物とはいえ、続いているので飽き始めている。うすうす感じているのが、うなぎはシンプルで、割と単調な食べ物だということだ。続けて食べるのに適した食べ物ではなく、だから土用の丑の日みたいに特別の日が設けてあるのか。毎日毎食うなぎだったら結構拷問かもしれない。そんな雑念とは裏腹に、うなぎを焼く煙に引き寄せられるように、また出かけて行った。



今回訪問したのは大阪天満宮近くにある『亀の池・浪速』という店。かなり有名なうなぎ屋さんで、歴史的にも古い。



2006年にオープンした上方落語の常設寄席・天満天神繁昌亭が道路の向かいにある。また、すぐ近くに洋食の老舗『ぐりる樹林亭』がある。繁昌亭ができたからか、大きなコインパーキングがすぐ近くにできていて便利だ。「落語を聞いた後にうなぎ」なんて、「和の文化堪能の休日」になり、シチュエーションとしては最高だが、私が行った時間は中途半端な時間で、落語はもう昼のプログラムの半ばだったので諦めた。もともと落語を聞きに来たんじゃなかったし…。


昼の営業は2時までで、私が店に入ったのは1時半だったので、先客は2人だけだった。その2人はうざくをつまみにビールを飲んでいて、シメのうな重を注文したところだった。


メニューは壁に貼っていて、うな重がメインであることがわかる。「上」が2,100円、「並」が1470円とある。私は「上」を注文した。あとはホワイトボードに「肝煮」と書かれていたがパスした。うざくも聞いてみたら作ってくれるのかもしれないが、私は酢の物がそれほど得意でないのでこちらもパス。うな重には、漬物と肝吸いがつく。


ガイドブックなどでの紹介によると、この店では、江戸風に背中から開いてから、大阪風に直焼きし、さらにお湯をかけて余分な脂を落とすという、独特な調理法を特徴としているようだ。うなぎ屋で5分くらいで料理がすぐに運ばれてきたりすると「ああ、良くて二度焼き、最悪電子レンジか」とガックリするが、こちらでは20分ほど待たされた。ちょうどよい時間だ。「江戸風に背中から開いてから、大阪風に直焼きし、さらにお湯をかけて余分な脂を落としたら、ちょうどこのくらい時間がかかるだろう」(←テキトー)という絶妙の時間で料理が運ばれてきた。合格合格。



ふたを開けると、うなぎの置き方が特徴的だ。配置が珍しい。亀の甲羅!?こういう配置をしている店の記憶はほかにない。まあ味には関係ないのだが。


うなぎはなかなか身が厚くて、「パリッとしているのに中がジューシー」という、まさに大阪風のうなぎの王道をゆく食感だった。タレは濃い目。お湯をかけているのが影響しているのかもしれないが、脂っこさは見た目ほどではなかった。おいしいと言える、人に勧めることができる、万人受けする大阪風のうなぎと感じた。あとは、肝吸いの肝がかなり立派だったのがよかった。


堪能し、これでしばらくうなぎはいいなと思った。けっかくここまで来たので、大阪天満宮に参拝してから帰った。



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