好きなショパン作品ランキング
この冬はショパンをよく聴いている。もともとショパンは好きな作曲家だったが、こんなにショパンばかり聴いているのは人生初めてのことだ。孤独、寂しさ、侘しさ、孤独感、切なさ、含羞、喜び、興奮、感謝、ショパンの作品には人間が抱く全ての感情がいろんな形で詰まっているように感じてならない。ショパンが見た風景やショパンが感じた思いが他人事でないように感じられるといったら大袈裟かもしれないが、そんなわけでショパンが最近、身近にいる。
そこで、今夜はショパン作品ランキングをやってみたい。傑作とかは抜きにして、個人的に好きなショパン作品です。
1. バラード第4番ヘ短調(Op.52)
第1位はこちら。好みが変わることも多いのだが、何年も前から一貫して一番好きな曲である。底冷えのするような寂しさはこの曲ならではのもの。
- アーティスト: ポリーニ(マウリツィオ),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
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バラード第4番に次いで、不動の2トップ。ゴンドラに乗っている場合でなく、こんなに完成度が高くていいんだろうかと思う舟歌。
- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2009/04/29
- メディア: CD
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スケルツォは長いこと苦手だった。が、いまはかなり好きだ。スケルツォは2番がずっと好きだったが、いまは断然3番だ。頭脳明晰で、素晴らしく情緒的もあったショパンが、持てる知力の限りをすべて尽くして書いたという曲だという気がする。複雑に、そして大変合理的に書かれている。噛めば噛むほど味わいが出るような魅力的な曲。
- アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール),ショパン
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2007/11/07
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4.夜想曲第13番(Op.48-1)
「ショパンのノクターン」として携帯電話の着信音にも入っているポピュラーな第2番よりもずっと好き。白鵬の相撲のようにスケールが大きい。寝る前に聴くと目覚めてしまう。
- アーティスト: ポリーニ(マウリツィオ),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: CD
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5. 幻想曲ヘ短調(Op.49)
大人のための曲だと思う。ショパンのピアノ曲の中で最高傑作かもしれない。これはちょっと凄すぎる曲だ。
- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2009/04/29
- メディア: CD
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6. ワルツ第7番嬰ハ短調(op.64-2)
ワルツは「小犬」よりも「告別」よりも7番が好き。まぎれもなくワルツなのだが、描かれている世界はちっともワルツではない。なんか寂しい曲ばかりを選んでいるような気が・・・。
- アーティスト: ルイサダ(ジャン=マルク),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
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一言、世界観。独特の空気感。部屋の湿度が変わるような曲。
- アーティスト: ピリス(マリア=ジョアオ),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 1996/10/25
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8. ワルツ第2番変イ長調(Op.34-1)
華麗なる大円舞曲よりも好きだ。それよりは少し控えめで、とても品位のある曲だと思う。
- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2009/04/29
- メディア: CD
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こちらも寂しい曲。前奏曲の中では一番好き。
- アーティスト: ブレハッチ(ラファウ),ショパン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2007/10/03
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10.マズルカ第17番(Op.24-4)
これも寂しい。しかしこの曲は寂しさと颯爽とした部分のバランスがあって好きだ。
- アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール),ショパン
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2007/11/07
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1番より2番の方が好きだ。規模は若干小さいかもしれないが。
- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),ショパン,ポーランド祝祭管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2009/04/29
- メディア: CD
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12. 練習曲第3番ホ長調『別れの曲』(Op.10-3)
ショパンのピアノ曲の中で、幻想即興曲と並んでもっともポピュラーな曲だ。聴き飽きたというくらいに聴いたが、何回聞いても飽きずに、最後まで聴き通す。やっぱりいい曲だと思う。
- アーティスト: ペライア(マレイ),ショパン
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
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華々しく勇壮な曲。寂しい曲が多いショパンのピアノ曲の中で、珍しく、結婚式のBGMにも使えそうなくらい、ポジティブで華やかな曲。また、好きなピアニストのショパンプログラムでないリサイタルで、アンコールで聴けたりしたら、嬉しすぎる。
- アーティスト: キーシン(エフゲニー),ショパン
- 出版社/メーカー: BMGメディアジャパン
- 発売日: 2000/02/23
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有名な「葬送行進曲」のある第2番よりもずっと好きだ。2番の方が傑作だと思うのだが、3番の方がピアノ冥利に尽きるという感じがする。第4楽章の冒頭は何度聴いてもドキドキする。
以上、好きな順に挙げていったら、中途半端な14曲という数になってしまった。これ以外にも好きな曲はたくさんあるのだが、短時間でとくに思いついたものを挙げていった結果の14曲だ。