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伊豆の旅


最近、『何々の旅』というタイトルの日記を何度か書いてきたが、3時間だけ奈良に行ったとか、半日大阪をウロウロしたとか、なんちゃって旅行記が多かったのだが、今年のゴールデンウィークは本当に旅行に行ってきた。といっても、一泊二日なんだけど。小さな子をハワイに連れて行く猛者もいるが、子供というものは親にとって一番いやなタイミングで制御不能になるということを思うと、いまはこれが限界。もう少し大きくなったら、近場・韓国くらいには行ってみたい。


経緯。子供がそろそろ二歳になるので、田舎の両親に見せようと思って帰省の段取りを夫婦で相談していたら、それなら妹夫婦も誘って一緒に伊豆に旅行しようという話になって、両親が宿を予約していてくれたのだった。



いまさらここに書くまでもなく、伊豆はとてもいいところだ。食べ物はおいしいし、自然は豊かだし、食べ物はおいしいし、人は親切だし、適度に都会に近い。近くに住んでいるときにはわからなかったが、離れてみると、良さに気づく。


泊まったのは伊豆長岡の『ホテル天坊』(→ホームページはこちら)という宿。温泉、食事もかなり良かったが、ホスピタリティーがとても心地よかった。従業員はサービスのプロとしてきちんと教育されているし、プラスアルファの接遇も光った。例えば、宿泊客にはウェルカムドリンクが付いてくるのだが、宿泊料金に含まれていない幼児にも、サービスでりんごジュースを出してくれたり、気遣いが嬉しかった(しかもおかわりまでもらう息子…)。両親、妹夫婦がリピーターになっている理由が分かる。


食事はオープンキッチンの食事処でいただく。コースが主体だが、加えてバイキング形式のお総菜もいただける。



センスのよい前菜。こういう美しい盛り付けができるよう、多くの料理人がデザイン家具の店や美術館に行って感性を磨いた方が良いと思う。



お造りが好きである。なんて告白してみても、日本人のほとんどが好きだろうから、無駄なつぶやきにしか聞こえない。しかし新鮮でおいしい。生シラスがあるところが伊豆っぽい。加えて、伊勢海老、桜エビ小鍋、焼き物(真鯛、鰆、金目鯛、牛肉の4種から選ぶ)、海老真薯、季節の野菜の天麩羅、デザート。かなり満足した。こんなにいい宿なのに、震災以降、キャンセルが続いて、部屋が埋まらなかったそうだ。ゴールデンウィークは満室で、活気があって、やる気も違っている風だった。


帰りは三島経由だったので、途中の清水町にある、以前にもこのブログで紹介した『うな繁』へ。うなぎの仕入れ値が上がっている旨がメニューに表示されていて、うな重の「上」で2,900円。かなり高価な部類に入る。



タレはかなり甘め。好みが分かれそうだ。私はもっと辛めが好きだ。うなぎは分厚い。焼きはいい感じ。かすかな焦げ目がちょうどよい。立派なうなぎだ。うなぎ屋は、結局どれだけのうなぎを仕入れられるかだ。これほどのうなぎを食べさせる店はそれほどないだろう。事実、かなり繁盛していた。骨に気をつけながら子供にも与えたのだが、2歳の子供が高価なうなぎの味を覚えてしまった。


20代の頃だったら、旅行に来たらいろいろ観光したいものだったが、今回の旅行では、ほとんど観光らしい観光をしなかった。姪たちと遊んだり、両親が孫(つまりは私の子供)を可愛がっているのを見たり、ダラダラと過ごした。前日15時のチェックインから11時のチェックアウトまで旅館でくつろいだ。そんな、何もしない旅行もいいものだと思った。


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