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和歌山ラーメンの旅『元車庫前 ○宮』・紀三井寺


先日、平日に丸1日休みだったので、和歌山市に行ってきた。休みとはいっても、朝子供を保育園に預けてから迎えに行くまでの時間しか自由がないので、行ける範囲がせいぜい隣の県くらいという制限があるということもある。和歌山は気軽に行くことができる。ちょっと遠くまでドライブしたかったし、和歌山ラーメンを一杯、あるいは二杯、食べてもいいかなという気分になったのだ。


◇過去の和歌山ラーメンについてのブログはこちら

・【2008年8月7日 和歌山ラーメンの旅
・【2010年10月4日 和歌山ラーメンの旅・2010年秋


■元車庫前 ○宮


今回訪れたのは『元車庫前 ○宮』というお店。『もとしゃこまえ・まるみや』と読むのだろうか。たぶん昔近くに車庫があってそこに創業したのだろう。『○〜(まる〜)』という店名は、和歌山ラーメンの店名としては大変にポピュラーである。和歌山ラーメンの店の店名はユニークな名前が多くて、超有名店の『井出商店』、『○イ』、『山為食堂』、『○高』など、他府県民としてみると、慣れないし、ヘンな感じである。


『元車庫前 ○宮』の立地は、ここを目的地にしている人しか行かないような、市内中心部からは相当離れところにある。外観はつぶれたパチンコ屋のようであるが、創業60年を誇る、かなりの有名店である。



和歌山の人はラーメンを注文するときに「中華!」と注文するということを知識として私は知っていたが、本当にそう注文しているのをはじめて見てちょっと感動した。ちなみに徳島ではラーメンを「そば!」と注文していた。狭い日本でも、文化はさまざまである。



私は「中華そば」を注文した。名称が「ラーメン」でなく、「中華そば」。「いかにも」な感じのラーメンが出てきた。スープは和歌山ラーメンにしてはしつこくなかった。でもしっかりとした存在感のあるトンコツ醤油味だ。麺は柔らかい。この柔らかさがポイントだ。そして蒲鉾が入っている。スタンダードなラーメンという印象だ。強烈なインパクトはなかったが、和歌山ラーメンらしいラーメンに出会えて満足した。


紀三井寺


紀三井寺奈良時代創建と言われる、和歌山を代表する古刹で、桜の名所としても知られている。『元車庫前○宮』から車で5分程度。


 


せっかくここまで来たので行ってみようと気軽な気持ちで訪れたのだが、かなりハードな体験をすることになった。というのは、本堂に行きつくまでの階段は231段。まるで冬の自主トレ中のプロ野球選手が文句を言いながら走って上るような階段。当日は今年初めての猛暑日。容赦なく照りつける太陽。一気に登ったら楽かと思ったが、体がついて行かなかった。呼吸は乱れ、膝はガクガクになり、休み休み、なんとか上まで登った時には汗だくになってしまった。


 


でも上からの眺めは最高だった。海が見えた。もっと晴れていたら、遠く淡路島まで見渡せただろう。ここに至るまでの道のりは暑くて仕方がなかったが、高いところに上ると、風が心地よかった。



できれば帰る前にもう一杯、ラーメンを食べたかったが、不意のハードな運動によって食欲が増すどころか減退してしまった。暑さもあって気持ち悪くなってしまった。「無理に食べたら吐くのではないか」と危険を感じた。好きなものを好きに食べたがために気持ち悪くなることほど愚かなことはないので、食べない決断を下した。和歌山ラーメンをもっと開拓したかったが、それは今度にしようと思った。


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