『麺屋楼蘭』〜くせになるラーメン

時々、無性に食べたくなるラーメンがある。それが『麺屋楼蘭』（以下『楼蘭』）の醤油ラーメンだ。

日本人ならみんな大好きな醤油ラーメン。醤油、味噌、トンコツ、塩、あらゆるラーメンのなかで、どれか一種類しか生涯食べられないとなったら、私は醤油に選ぶ。

『桜蘭』は、大阪駅前第２ビルの地下2階にある人気ラーメン店だ。おいしいラーメン屋だったので、大阪で働いていた時によく通っていたのだが、何か月か前に、久しぶりに訪れてみて、当時そのままの味を楽しむことができた。それどころか、味がパワーアップしているのではないかと感じた。スープのコク、麺のランク、どちらもレベルが上がっていた。懐かしい味が、そのままでも嬉しいのに、レベルアップまでしていて嬉しかった。

沖縄、福建、ブルターニュの塩をブレンドして使用した『柚子塩ラーメン』が名物だが、私はここの醤油ラーメンが好きだ。まず見た目が素晴らしい。おいしそうな醤油ラーメンだ。１００点をつけたい。醤油は香ばしい、焦がし醤油のスープで、かなりしっかりした味付けだ。「濃い目」と「あっさり」を選べるが、どちらも基本的には濃い。私は「あっさり」にしている。それでも食べた後は、のどが渇いて仕方がない。しかし、しばらくするとまた食べたくなる。毎日食べたいラーメンというのとは違うが、くせになる味だ。