アルゲリッチ×シャイー
「YOU TUBE」を見ていたら、シューマンのピアノ協奏曲の動画を見つけたので紹介したい。
私はピアノ協奏曲というジャンルが最も好きなジャンルで、なかでもシューマンのピアノ協奏曲は大好きだ。クラシック音楽を聴き始めた頃から、今に至るまで、シューマンのピアノ協奏曲こそ、ひょっとすると一番好きなピアノ協奏曲と言えるかもしれない。何十回、何百回と聴いてきたが、一向に飽きないし、iPodにもいつの時にも必ず誰かが演奏するシューマンのピアノ協奏曲が入っている。
この映像は、2006年のライブ映像で、オーケストラは、リッカルド・シャイーが振るライプツィヒ・ゲヴァントハウス。そして、マルタ・アルゲリッチがピアノを弾いている。
重厚な響きを特色とするゲヴァントハウスを、さらに厚みのあるアルゲリッチの剛腕が包み込むようだ。素晴らしい演奏だ。若いときから「天才」と言われ、火花が散るような、インスピレーション溢れる演奏を行っていたアルゲリッチが、ここでは頂から下界を見下ろすように、「まるで女帝のように」君臨している。この圧倒的な存在感は、世界遺産級だ。
これほどの大物ソリストを迎える指揮者は大変だ。が、シャイーも負けてない。現代のクラシック音楽シーンの第一線で活躍する一流の指揮者である。持ち前の歌心はさすがに健在で、しっかり自分の音楽を印象付けている。
寝る前に少しだけ聴くつもりが、聴く惚れて、どっぷりとこの世界に入り込んでしまった。
こんなにクオリティの高い音楽を無料で楽しめるようになってしまうとは、ＣＤも売れなくなるわけである。
