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洋食Katsui


大阪の長堀橋にある『洋食Katsui』に行ってきた。ミシュランには載っていないが、関西のグルメ情報誌に頻繁に紹介される有名店であり、全国的にも知られた洋食店であり、リピーターも多い店である。ずっと行きたかったのだが、先日、初めて行ってみて気に入って、それほど日を置かずに再訪した。


この店の特徴付けるキーワードは、「プチ贅沢スタイリッシュ洋食」だ。


まず、店の雰囲気は、現代風イタリア料理を提供するトラットリアのようにオシャレである。ガラス張りの外観、オープンテラス、現代アートのような椅子、ミラノのホテルのようなお金のかかった内装。パリのカフェの店員のような従業員。洋食というと、子供連れの家族か、働き盛りのサラリーマンが主要な客層のように思うのだが、こちらはデートにも使えそうな、オシャレで都会的な雰囲気がある。センス抜群だ。ある程度で満足するのではなく、きちんと美学を持って追求している。だから「本物」を感じる。


この店のおもな営業時間は夜で、ディナーひとり3,000〜5,000円程度と高価であるが、一週間のうち木、金、土だけ、昼も営業し、お得なランチがある。そのうち、土曜日だけ、ほぼフルメニューから選択できる。お得なランチではあるが、価格帯が1,500〜3,000円くらいと、洋食屋としてはやや高価な水準にある。だが、ファミレスでも2,000円くらいは簡単に使ってしまうことを考えると、この価格は高すぎるとは言えない。むしろこのくらいなら、プチ贅沢な食事もたまにはしてみたい。


それで肝心の味がどうなのかというと、これが本格的である。まず、素材が一流である。味付けも、ソースで重くなりがちな洋食なのに、あくまでも軽い。皿ごとに、素材によって、工夫があって、ただおいしいだけではなく、「センス溢れる皿」という感じがする。アイディアを感じさせる料理を食べていると、楽しいし、精神が満たされる気持ちがする。


ある日のメニュー。2,000円の『洋食Katsuiコンビ』というメニューから、サラダ。洋食コースを注文すればパンとスープが、和食セットを注文すればご飯と豚汁、そして梅干しがついてくる。メインは店の看板メニューでもある2品が味わえる2皿。エビフライと山形牛の網焼きだ。



サラダ。生野菜のシーザーサラダだった。鶏肉のたたきが入っていた。



新鮮なエビフライ。エビフライだけだと思ったら、穴子、茄子のフライも。実質的にはミックスフライだったという嬉しい誤算。



山形牛の網焼き。たいへんに柔らかい。見かけはファーストフードの牛焼肉定食の牛肉と同じようだが、食べてみると、テレビゲームでレアな敵キャラを倒して、けた外れの経験値を得て、レベルが一気に5つくらい上がったみたいな、突き抜けた感がある。ものが違うという感じだ。良い肉は甘い。



別の日には、ビーフカツのセットを注文した。洋食セットをチョイス。この日のサラダは、茹で野菜のサラダ。鯛が入っていってカルパッチョ風。



スープ。ポテトのスープだった。掬うたびになくなっていくのが惜しい。



ミディアムレアの、程よい加減に揚げられたビーフカツ。デミグラスソースではなく、トマトソースで食べるのが新鮮だ。


量がそれほど多すぎないのも良い点だ。大人になるとそんなに満腹にならなくても、内容が良ければ満足するので、このくらいの量が適量だ。「次はどんな料理が出てくるのか」そんな楽しみのある店だ。

洋食Katsui


住所:大阪市中央区東心斎橋1-2-17第一住建東心斎橋ビル1F

営業時間:17:00〜23:30
    :11:30〜15:00(木・金・土・祝はランチ営業)
    :11:30〜22:30(日曜日のみランチから通し営業)
定休日:月曜日


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