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初めてのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)


先日、USJユニバーサル・スタジオ・ジャパン/以下、USJ)に行ってきた。USJは10周年、私は関西に住んで10年以上経つのに一度も行ったことがなかった。それが、割引券をもらったので、この機会にと思い、妻と平日に休みを合わせて、初めて行ってきた。待ち時間短縮のため、Eパス(待ち時間を短縮できる、いわば横入り券)を購入。指定された4つのアトラクションに優先的に入ることができるが、価格は調べたものよりも上がっていて、なんとこれだけで3,400円。しかし、私たちは時間を買う。



行ってみた感想を最初にまとめてみると、


・大人が楽しめる。子供にはちょっと…

・激しい(えぐい)アトラクションが多い。

・平日なら混雑はそれほどでもない。空(す)いている。

・平日ならEパスは不要。ただしあれば一瞬で乗れる(入れる)


ということだった。


それでは、ひとつひとつ項目仕立てで、振り返っていこうか(ネタバレ注意!)。


◇  ◇  ◇


ジョーズ



開園から20分後くらいに訪れたが、待ち時間は10分。混雑に備えて、Eパスは使わなかった。これは、他のところで使おう。

映画『ジョーズ』に出てきそうな漁村風のセットに加え、映画の設定を利用したビデオが流れたりして気分がだんだん高揚してくる。待ち時間の10分はあっという間だった。ボートに乗り込み出発。10分弱のライド。

しかしいかにも作り物のサメに興ざめ。う〜ん、これはちょっと。これは子供だましか?ジョーズがあらゆる方向から何度も襲ってくるのだが、恐怖より、「うざい」感じ。

しかしゲストの気分を盛り上げる船長のパフォーマンスは楽しかった。途中、ガスタンクを誤って撃って引火するシーンがあるのだが、演出とはいえ「撃たないで!」と思った。毎回あのテンションでやるのは本当に尊敬できる。火が上がったり、水しぶきが上がったり、アメリカ映画の気分は味わえた。最初に訪れるアトラクションとしては正解だった。しかし2回は乗らないだろうな。


興奮度☆☆☆ 興ザメ度☆☆☆☆(※点数は各項目5点満点)


ジュラシックパーク・ザ・ライド



私が一番楽しみにしていたのがジュラシックパークだった。映画が好きなことが一番の理由だ。最後のダイブでずぶぬれになるなんて話を聞いたので、ポンチョを購入した。これが400円。独占価格。百均で買っていくのがベター。待ち時間は10分だったので、Eチケットは不使用。

ボート型の乗り物に乗り込み、森の中へ。映画では広大なところやうっそうとした森を恐竜が走り回っているが、こちらはなんか規模が小さい。恐竜もなんとなく小さ目。しかし、可動部分のつなぎめの見えないリアルな動きには感心するが、子供だましな気分。まずい、このまま終わるのか。

ボートは管制塔の指示を無視して進入禁止ゾーンへ。暗い建物の中は肉食恐竜の巣窟と化している。変な恐竜に水もかけられる。最後に大きな口を開けて待ち構えるT-レックス(ティラノザウルス)が。このへんはよくできてる。確かにビビる。

「食べられる〜!」と思った時、落下する。この落下が洒落にならないくらいすごい。暗いところから一気に落ちて一気に視界が広がったかと思うと巨大な水しぶきをあげて着水する。「ジェットコースターでもないのにここまでやるか!?」って感じである。「怖い」というより、「ものすごく怖い」落下だった。時間的には、ごく短時間の落下だが、私はかなり怖かった。しかし一度落ちたらもう落ちない。最高に面白かった。落ちたときに水しぶきでかなり濡れた。400円で買ったポンチョがお役立ちである。

ネットで調べたら、東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンが「高さ16m・落下角度45度・最高速度62km」であるのに対し、こちらは「高さ25.9m・落下角度51度・最高速度80km」だとか。ちなみにカリブの海賊は「落下角度23度・高さ約5m」である。私はカリブの海賊の落下シーンでも怖いと思ったくらいなので、ジュラシックパークの落下は、想像を絶するものだった。


水濡れ度:☆☆☆☆ 恐怖:☆☆☆☆☆


バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド


待ち時間10分。しかしここで使えるパスが残っていたので勿体ないが使用。一瞬で案内される。映画でおなじみのデロリアンは前列と後列に4人ずつ。前方の全方向型スクリーンに合わせて、乗り物が前後左右上下に動くアトラクション。いわばスターツアーズ型。

これはダメだった。ストーリー性はほぼなし。いまさらビフを追っかける設定もないだろう。しかも火山や氷河時代まで。恐竜まで登場する。オイオイ。チーン、合掌。しかも映像がぼやけててやや古臭いし、乗り物の動きも鋭角的で激しい。オエ〜オエ〜。車酔いみたいな感じになった。酔い止めを持ってくるんだった、って気分。これじゃあデロリアンでなくて、ゲロリアンだよ!そういえばこのアトラクションに入る前、外で、青い顔をした子供や気分の悪そうな大人を多数見かけた。これだったのか。映画が良かっただけに残念。グッズショップにも近寄りたくなくなった。ただし、三半規管が強い人にはたまらないアトラクションだろう。事実、「これが一番」という声もある。


もう一度乗りたい:☆なし ゲロリアン度:☆☆☆☆☆


■スペース・ファンタジー・ザ・ライド


40分待ち。迷わずEパスを使用。5分で乗れた。これは2010年に完成した新しいアトラクションだ。太陽や惑星やきらきら光る星の中を駆け抜けるジェット・コースター。と書くと聞こえはよいが、実際は絶叫マシーンだった。

前後2人ずつ乗る円形のコースターは搭乗者の合計体重によって予想外の回転をする。回転しながら走るコースターで、気持ち悪さはナンバーワン。かなりエグイまわり方をする。例えるなら、遊園地のコーヒーカップを悪ノリして最大限に回した状態のジェットコースターのようなものだった。回転しながら走る。私の三半規管は悲鳴を上げた。しかし回転が止まるところでは周囲を見渡す余裕もあって、星や星雲を模したイルミネーションが綺麗だった。クライマックスでは「ドカーン」という感じのこれ以上ないくらい派手で眩しい光の饗宴で、これは本当にすごかった。大晦日の紅白の小林幸子に近寄ったらこんな感じだろうか。「太陽の中に入る」という設定なのだが、こんな綺麗なところをこんなに気持ち悪い状態で走り抜けるなんて。気持ち悪さと綺麗さが両立する、珍しい体験。もう一度乗りたいかと聞かれたら、私は迷わず首を横に振るだろう。


きれい:☆☆☆☆☆ ゲロリアン度(気持ち悪さ):☆☆☆☆☆


■アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド



15分待ちだったが、パスを使用。一瞬で入れた。

ライド&映像&3Dのアトラクション。動きと映像がとても合っていて、3Dもぜんぜん違和感がない。非常によくできたアトラクションだ。ひとつ、気持ち悪いポイントがあるがそれさえ乗り切れば、後は楽しい。前列の女子高生たちが「キャーキャー」悲鳴を上げていた。若いなあ。3Dだからスパイダーマンも敵も確かにリアルだ。ビルの上から落下するようなところがあるが、実際に落ちているわけではないので、それほど怖くはない。でも本当に落ちている気分。それくらい本物度が高い。突っ込みどころが少なくて書くことも少ない。


恐怖:☆☆☆ 完成度:☆☆☆☆☆


■食事「メルズ・ドライブ・イン」



アメリカン・グラフィティ』に出てきた「メルズ・ドライブ・イン」をイメージしたファーストフード店で遅い昼食を取る。この映画、昔かなり好きだった。



チーズバーガーセット1,480円。食事の評判の悪いUSJにしては味は想像ほどひどくない。


アメリカングラフィティ』再現度:☆☆☆(席による) 味:☆☆☆


■ウォーターワールド



こちらはショー。映画はB級だが人気アトラクションだ。平日なので全3回の公演のうち、昼の公演に間に合った。待ち時間ゼロ。空席もあった。

本場仕込みのスタント。冬のダイブ。爆発、火柱、水しぶき。それにジェットスキー。飛行機も墜落してくる。高いレベルのエンターテイメントだった。


役者の風邪引き度:☆☆☆☆☆ エンターテイメント性:☆☆☆☆☆


■バック・ドラフト


25分待ちだったので、最後のパスを使用。5分で先頭に立つ。

私はいちばんUSJらしいアトラクションだと思った。撮影シーンの解説にはじまり、リハーサル風景の再現を見たりして、最後は実際の撮影現場の火事を体験する。小さな火が徐々に広がり、最後は工場を焼き尽くすような火事に発展する様子が再現される。安全なはずとわかっていても、恐怖心を煽られる。そして最後にアクシデントが起こる。ちなみに妻はクライマックスのアクシデントに「悪趣味やなあ」と言っていた。


火の用心:☆☆☆ 悪趣味度:☆☆☆☆


◇  ◇  ◇


今回、子供を保育園に預けていることから、時間短縮のため、Eパスを購入したのだが、この日はどのアトラクションも最大でも40分待ちくらいだった。だから絶対に必須でなかった。しかし、興味のあるアトラクションをすべて待ち時間ゼロで体験できたので、価値はあったんではないかと思う。


ただ刺激が強いので、子供を連れて行くのはせめて中学生になるまでやめようと思った。たとえば、USJでは、アトラクションに乗るのに身長制限が設けられてはいるのだが、年齢制限はなくていいの?と思った。たとえば銃を撃つシーンを子供に見せることはOKなのか。あるいは、大人でも恐怖を感じるほどのリアルで激しい映像を子供に見せることが良いことなのか。また、仮想現実とはいえ火事のシーンに立ち会い恐怖を味わうことが子供にとってどんな影響があるのか。わからない。


なんて難しいことを書いてみたが、大人にとってはとても楽しいテーマパークだった。すっかり日常のことを忘れて没頭した一日となった。


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