『洋食やろく』
先日、平日に休みだったのだが、生憎の雨。当初の計画は、第一案が「徳島に行って徳島ラーメンを2杯食べる(昼とおやつ)」。第二案が「備前焼の里を訪ねる」。しかし雨でテンションが下がる。レジャーの予定を近場の洋食屋めぐりに切り替えた。
洋食屋めぐりに切り替えて、最初は、大阪の梅田の洋食屋を目指していたのだが、高速道路が事故で渋滞していたので断念。自分でも驚く執着の薄さ。こだわりのなさ。高速に乗らずに、近くにゴールを定め、車を走らせた。
今回は、住吉大社近くの『洋食やろく』に行ってきた。
『洋食やろく』は、たぬきの置物が目印だ。チンチン電車が走り、昔ながらの商店が並ぶ渋い一角に位置している。ちなみに近くにこちらも洋食の有名店『グロリアみその』もある。
客のほとんどが注文するという名物は、「玉子コロッケ」。ここでしか食べられないメニュー。大阪の他の洋食屋、千日前『自由軒』の「名物カレー」、天王寺『グリルマルヨシ』の「ロールキャベツ」、梅田『ネスパ』の「コロペット」と並ぶレベルの、名物にして看板メニュー。テレビのグルメ情報番組でも時々紹介されている。
私は「玉子コロッケ」にハンバーグが付くセット「ランチ盛り合わせ」を注文した。1,942円。けっこう立派な値段だ。他には、コロッケにビーフカツが付くセット「やろく盛り合わせ」もあったのだが、揚げ物2種よりは、違うメニューも食べてみたいと思ったので、ハンバーグをチョイス。
1,942円という立派な値段に恥じないボリューム。この量だったら、体育会系の大学生や育ちざかりの男子高校生も満足するはずだ。大学生でも育ちざかりでもない私には少々多かったが、完食した。
「玉子コロッケ」は、ジャガイモの代わりに玉子を使用していて、これが驚くほどクリーミー。雰囲気はトロッとしていないクリームコロッケだ。具は、刻んだボイルドエッグ、エビ。エビが贅沢だ。コロッケ自体はずいぶんと大ぶりで、これ一品でじゅうぶんお腹一杯になる。実際、コロッケだけの定食メニューもある。これにしたらよかったかも。
ハンバーグはパン粉が多め、つなぎをしっかりと使用したハンバーグだ。私はつなぎが少なくてミンチ肉に玉ねぎが混じっているようなハンバーグが好きだが、これはこれで好きな人もあるだろう。ファミレスのハンバーグのグレードが上がったようなものと考えるのがイメージに近い。
店内は清潔で、内装も洒落ている。サービスのレベルも高い。その上、名物の「玉子コロッケ」。人気があるのも理解できる。
帰りに、住吉大社に参拝してきて。そういえば、今年、まだ初詣をしていなかった。
『洋食やろく』