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大阪『ツタンカーメン展』の混雑・平日


ツタンカーメン展』に行ってきた。オープン71日目で来場者が60万人を超えたらしい。混雑が話題になっているこの展覧会。土日の混雑は洒落にならないくらいすごいらしいので(3時間待ちとも)、平日に休みを取って行ってきた。


混雑を避けるポイントは、ネットでの知識を参考にすると「開館前から並ぶ」か「夕方」らしかった。「開館前から並ぶ」を狙っていった。


またチケット売り場が混雑することもあるそうなので、事前にローソンチケットで買っていった。一枚2,500円。高価!


会場である『天保山特設ギャラリー』に着いたのが開館5分前の9時25分。ぎりぎり。ここは昔、『サントリーミュージアム』だったところだ。入場待ち時間の表示があって、いまは「ゼロ」とのこと。それでも、開館前なのにけっこう人がいて、建物内に既に行列ができている。展示フロアへは一定数のみ入れていく方式で、入場制限がかかっていた。まずオーディオガイドを借りるところに列ができていて、そちらに並ぶ。オーディオガイド不要の場合は、そこでの待ち時間が短縮できる。(ただしこの展覧会ではオーディオガイドは借りた方が良い。展示室には説明があまりないので。)オーディオガイドを借りたあとに、入場までの最後の行列に並ぶ。


行列は案外スムーズに進み10分くらいで中に入ることができた。入場すると、一定数のグループごとに最初の部屋で解説映像を見せられる。この解説映像は、入場者の流れをコントロールするのが第一の目的なのか、内容はあまりない。『世界ふしぎ発見』のオープニング程度のものだ。その後は展示室に入り、自由に見ることができる。自由に見ることはできるが、人が多くでゆっくりは見れない。黒山の人だかりの後ろから見るか、根気よく待って空くのを待つかどっちかだ。また、会場が暗いので足を踏んだり踏まれたりなどの事故にも注意する必要がある。



この展覧会。有名なツタンカーメンの「黄金のマスク」は来日していない。その点で「話が違う」と怒り出す人もいるみたいだ。上記の写真に写っているのもそうだが、展覧会のチラシにも写っているのはマスクではない。そして実物は小さい。ミイラの臓器などを入れたカノポスという容器で、デザインもマスクとは全然別のものだ。事前に公式サイトを調べたときに「黄金のマスク」がないことを知っていたが、このカノポスの撮り方はいかにもまぎらわしい。一応、公式サイトでは「これはカノポスです」という断りの注記がされていて、Q&Aでも「黄金のマスクを展示していますか」というQに対し、「展示はありません」と答えている。が、この撮り方がそもそも問題。知らない人に対し、「マスクのように見えることを狙っている」ように見える。背後にマーケティングの必死さが見えてしまうのは冷める。


それはそれとして、内容的には、展示品の数がそれほど多くはなかったが、質的には納得できる展示だった。展示のどれもがカイロ博物館や大英博物館に行かないと見られないようなレベルの逸品で、価値のある品々が多数並んでいた。紀元前1,800年くらいの首飾りが、こんなに状態がよく、精巧で美しいままなのか感動した。やっぱり黄金というのは永遠のものなのか。ツタンカーメン研究の権威・ザヒ博士監修というだけあって、学術的にも意義のあるものが選ばれていたのではないだろうか。


ただし、チケットに2,500円の価値があるかと言われれば「高い」と感じる。せいぜい1,800円くらいが妥当と思った。しかもこの展覧会は、土日は料金が上がり、2,800円になる。比べるものではないが、大英博物館もエジプト関係の展示がかなり充実しているが入場料はタダだ。


グッズ販売コーナーも冷めた。『ツタンカーメン麺』というインスタントラーメンや『ツタンカーメンラスク』、チョコ、チーズケーキなどの菓子類。ツタンカーメンがサラリーマン風にポーズをとる絵葉書。笑えない。エジプトに関係のないものが多く、閉口。商魂たくましい。一体ツタンカーメンとチョコレートや即席麺が何の関係があるのだろう。蛇足だが、『ツタンカーメン麺』より『ツタンカー麺』の方が良かったのではないか。個人的には。メンがかぶっているじゃないか。しかしここでもレジ待ちの列。謎。



11時頃に会場を後にする頃には入場待ちが「30分」と表示されていた。そのあとすぐに40分と入れ換えられた。おそらく60分くらいにはすぐに到達するのだろう。「開館前から並ぶ」という選択は間違っていなかった。


「開館前から並ぶ」にしても早すぎると開館までの時間、待ち時間が発生することは一緒なので、もし行かれる方があれば、平日であれば「開館の少し前」はおすすめです。


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