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輸入ビールに夢中になる


日本のビールは相当レベル高い。私はそれほど好きではないが、昔からプレミアムビールとして名高かったエビスビール。ファンが多い、支持されているビールだ。私もプレミアム・モルツには人並みにはまったし、アサヒ・スーパードライも依然としておいしい部類に入ると思う。ビールとはまた別の飲み物だが、発泡酒もビール並みのクオリティできちんと飲める。一部の地ビールを別にすれば(地ビールには時々地雷がある)、日本のコンビニや酒屋で買えるビールはどれもおいしい。


しかし、土地の風土と密接に結び付いたオリジナリティや多様性という点で語り始めたら、輸入ビールにはかなわない。


私はもともと輸入ビールが好きで、いままでは輸入食材の店に出掛けて行って、高速代と駐車場代を払って「わざわざ」買いに行っていたのだが、ごく最近、近所のイオンモールに、相当な品揃えがあることを知った。この土地に住んで、5年以上も経つのにその事実を知らなかった。残酷な事実。何倍もの費用と労力をかけて遠くまで買いに行って喜んでいた過去の自分に教えてあげたい。


それはともかく、輸入ビールを気軽に買えるようになったので、今日はアジアのビール、今日は、ベルギーのホワイトビール、今日は、チェコピルスナー、なんてふうに、気分に合わせて、輸入ビールを楽しんでいる。



いま一番気に入っているのが、この写真の奥に写っている『フラーズ・ロンドン・プライド』だ。タイプはビターエールで、炭酸弱め。ギネスのような甘みを最初に感じるが、そんなに重くない。麦芽のコクが全面支配し、後味には上質な爽快感を感じる。以前にロンドンのパブで飲んだのがこんな味だった。それほど冷やさずに、サッカーを観ながら、チビチビ飲むのが風流だが、こう毎日暑いとキンキンに冷やして飲んでしまう。


シンガポールの『タイガー』とタイの『シンハー』はもっとじめじめした南国特有のビールを想像したが、きわめてオーセンティックな西洋風のビールだった。切れ、コク、香り、洗練されている。



ドイツのビール『ベックス』。売り場に書かれていた説明によると、『もっとも輸出されているピルスナータイプのドイツビール』とあった。メジャーよりはマイナーを応援したくなるが、そんなに有名なベックスを飲んだことがなかったので、買ってきて飲んだ。おいしかった。飲み口は、キレがあり、後味も爽快。そういえば『ドイツ・ピルスナーの入門用に』とも書かれていた。うん、そうだ。まさにそんな味。ヘンなクセもない。



ベルギーはビール大国で、多様性において他の追随を許さない。一時期ベルギービールのブームが来たし、いまだに人気がある。ベルギービールには様々なバリエーションがあり、修道院で厳格な基準のもとに作られるビールもある。それらは限られた修道院しか名乗ることを許されないトラピスト・ビール、アビィ・ビールというジャンルである。それ以外にポピュラーなのは、この『ヒューガルデンホワイト』だろう。オレンジピールコリアンダーによる香りは、これが同じビールなのかと唸るほどだ。炭酸も弱く、アルコールも比較的抑えられているので、ぐいぐい行ける。夏の夜に、オープンテラスで、ムール貝のワイン蒸しを食べながらぐいぐい飲むのが風流だが、今の私にはムール貝を買ったとしてもどう始末してよいかわからないので、ベビースターラーメンのスナックをつまみに飲んでいる。



ベトナムのビール。『333』と書いて「バーバーバー」と読む。アジアのビールらしい、強めの炭酸と爽快な飲み口で、ぐいぐい飲めるビールだ。


ビール熱が急に高まった昨今、活字からも情報を集めている。


ビールの基礎知識 (食の教科書)

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本当にうまいビール215 (SB新書)

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ビール大全 (文春新書)

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ベルギービールという芸術 (光文社新書)

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輸入ビールは美しいボトルも多いので、綺麗な写真で目でも楽しめる。そして味を想像し、次に買うビールを選ぶ。


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