USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

沖縄に行ってきた(1)〜首里城・牧志公設市場


昨日、沖縄への2泊3日の旅行から帰ってきた。まずは風邪もひかず家族無事で帰って来られてよかった。私たちが乗ったANA便のひとつ前の便はキャンセルになったみたいなので、もし自分が乗る便だったらと考えると、小さな子供を抱えた状態で、やや面倒なことをしなければならなかったはずだ。そういうトラブルにも遭わずに、快適な旅行ができたことを関係者の方々(誰?)に感謝したい。


沖縄では全体的にゆったりとした気持ちで過ごせた。「沖縄時間」というものがあって、沖縄は万事がゆっくりで、のんびりとしている。那覇でもそうなので、離島に行ったらさらに穏やかな時間感覚を感じるのだろうが、そういう感覚が心地よかった。スローライフだ。馴染んだ。


例えば、比較的交通量の多い幅の広くない道路。信号のない横断歩道で「これは渡れないな」と思って諦めかけると、走っている車が停まってくれて渡らせてくれる。都会ではありえない。渡る気がなくても、威嚇、牽制のため、クラクションを鳴らされるはずだ。沖縄では親切に何回も助けられた。


今回の旅行を計画したときに最初に迷ったのがホテルだった。リゾートホテルにするか、シティホテルにするか、たいへん迷った。何日も考えて、仕事中にも休憩中にも、自分たちが泊まる姿を映像化して、様々な観点から考えた。結果、「楽天トラベルで安く泊まれることが分かった」という理由で、最初に決めていたホテルをキャンセルし、ホテルJALシティに決定した。国際通りに面していて便利そうだと思ったし、じっさい便利だった。


JALシティ那覇は、前述の通り、国際通りに面している。そして牧志公設市場にも近い。モノレールの駅からも歩けるし、レンタカーの店も近かった。沖縄は暑かった。日差しが痛かった。疲れたらホテルに帰って休めることのありがたみをヒシヒシと感じた。観光地を見て疲れたらホテルにいったん戻り休息。そしてまた出ていく。子供がオシッコをする。オムツを替えに戻る。そしてまた出ていく。気持ちが楽だった。ホスピタリティも心地よく、きちんと教育されていることがわかった。



そんなわけで、「沖縄時間」に加え、ホテルがよかったことを最初に書いておいて、話の内容は旅行の顛末に移る。


◇  ◇  ◇


那覇空港に正午に着いた。空港からホテルまで直行した。タクシーで15分くらい。沖縄のタクシーはかなり安い。沖縄は車社会だが、自分が住んでいたとしたら、車を買うのを我慢してタクシー一本だけでもかなりのところまで生活できるかもしれない。


■大東そば


沖縄に行ってしたいことの一つが、オキワワン・フードを食べることだった。昼食は、私が買ったガイドブックのすべてに載っているお店『大東そば』に行くことにした。JALシティからは歩いてすぐ。国際通りの一本北にあるパラダイス通りにある。



全体的に、あっさりしている。麺が特徴的で、例えるならきしめんが近い。ただしきしめんよりも、部分における不揃いな弾力=コシがある。スープはカツオベースの塩味。濃すぎず薄すぎず、バランスの取れた味だ。


首里城


首里城。私は沖縄は人生で二度目だった。一度目に行ったのが、18年も前だった。そんな昔のことなので、ほとんど忘れている。首里城は今ほどには整備されていなかった。




日本の伝統的様式とも、大陸風とも違っていて、ここは琉球だったのだと強く感じる。そういえば『琉球の風』というNHK大河ドラマがあった。観てないけど。雰囲気がエキゾチックだ。いろんなところに龍がついている。沖縄に来た幸せを強く感じたかったら首里城に行ったらよい。なんてコピーで売り出したらどうか。



沖縄は暑かった。大阪も暑く、天気予報の気温で言うと、大阪の方が気温が高いので、沖縄に来る前は、「大阪≫沖縄」と予想していたが、甘かった。世間知らずだった。日差しの強さが違う。暑さの質が違う。太陽の近さが違う。ドライヤーを肌に直接当てられたような感覚で、日焼け止めクリームを持ってきて正解だった。しかし日陰に入ると、涼しくはないまでも、暑さは比較的マシだった。海からの風がある分、日陰では過ごせる。


牧志公設市場周辺


牧志公設市場は、豚の頭が並んでいたり、原色でグロテスクな魚が並んでいる、一大観光地でもある市場だ。いかにもアジアのマーケットの雰囲気だと言われているが、周辺の商店街も含め、アジアのマーケットとしては抜群に清潔で整然としている。しかも私たちが行ったときは、夜だったので、豚の頭もなくて、生ものはだいぶ片づけられていた。



牧志公設市場は、2階が食堂になっていて、1階の市場で買った魚を調理してもらうこともできる(要調理手数料)。しかし私は、原色でグロテスクな魚にそれほどの思い入れはないので、普通に、食材を持たずに食堂に入った。



どんどん注文する。「ラフテー(豚の角煮)」、「麩チャンプル」、「グルクンの揚げ物」、「沖縄やきそば」。一品は、だいたい650〜850円くらい。食べてみて気付くのは味付けの違いだ。臭みがあるというか、独特で、すべてに一癖ある。共通する調味料はなんなのだろう。油?醤油?クセはあるがおいしい。なによりも、沖縄に来て、オキワナンフードを食べている感動がある。



これらに加え、ジーマミ豆腐を注文し、飲み物を付けて、全部で4,100円だった。価格は、立地柄、おそらく沖縄の食堂の相場からするとやや高い部類に入るのかもしれないが、それでも沖縄の食の魅力を堪能した。満足した。


ちょっと話はそれるが、今回の旅行で驚いたことの一つが、中国人の観光客だった。まずは数。空港にも市場にも国際通りにも多く、『美ら海水族館』の客のうちかなりの層を占める。


そんな彼らは注文の仕方も豪快である。この店にも中国人グループが来店していた。1階で購入した、みたこともないほどの巨大なエビについて、「刺身にして」、「殻はスープの出汁に取って、殻も入れて」など、様々な注文をしていた。そのうえ、貝やら魚やら、竜宮城みたいに盛り付けをされた船盛も注文するのである。テーブルに皿が置けないくらいになっている。すごい。マンガみたい。さすが中国四千年だ。感心してしまった。私たちのように細々とチャンプルを食べて4,100円を支払うような宴会はしていない。彼らが宴会をするというなら本当に宴会なのだ。共感を超える、得体のしれないものを見た気がした。しかしこういうありえない光景を目にするのも旅行の楽しさだ。



国際通りを歩いて、ホテルに帰った。10時には子供を寝かし、ささやかな晩酌をして、翌朝に備え、いつもよりも早く就寝した。


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ