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E-M5購入・奈良カメラ散歩


オリンパスのミラーレス一眼、OM-Dシリーズの『E-M5』を買った。最近、フルサイズよりは小さいカメラを欲しくて迷っていた。富士フィルムの『X-E1』と迷った。『X-E1』は出てくる絵もAPSフォーマットで最高の画質と言われるほどの定評のあるカメラだったし、何より、デザインが往年のレンジファインダーカメラ風で秀逸だった。しかし私は、フルサイズのフォーマットとしてニコンのD600を持っていることだし、「サブのシステムは(マイクロ)フォーサーズでじゅうぶん」、「ゴミ取り機構はオリンパスが別格」(最近、D600のローパスフィルターのゴミに悩まされたことがあった)、以上2つの理由で、オリンパスの『E-M5』に決めた。デザインだって、狙いすぎではあるが、レトロでなかなかのものだ。



新しくカメラを買った後、仕事が忙しかったり、雨が続いたりして、外に連れ出せず、仕方なく家の中の小物を撮ったり、ベランダから景色を撮ったりするときは、どうしてこんなにつまらないのか。そして仕方なく撮影したベランダからの街の風景はどうしてこんなにつまらない風景になってしまうのか。新しい道具を外で試せないのは、大変じれったい。


逆に、新しいカメラを持って外に出た時に飛び込んでくる外界の光はどうして、こんなに鮮烈なのか。


買ったばかりの新しいカメラを持って出かける散歩。前夜、どこに出かけるか考えるのが楽しかった。



このカメラは小さいので、インナークッションを入れた一澤帆布製の(お家騒動中の信三郎かばんによる)帆布カバンにじゅうぶん入る。このカバンは5年前くらいに買って気に入って使っていたが、最近出番がなくなってきた。小さいシステムを手に入れて私の中で再び脚光を浴びている。



奈良県桜井市聖林寺にて。聖林寺は、巨大な地蔵菩薩と、国宝の十一面観音で知られる古刹。キットレンズにもなっている12-50ミリは、非常にシャープ。逆にピントが合っていないところは、そこそこボケる。



聖林寺の石垣下で寄り添うようなお地蔵さん2尊。ホワイトバランスも露出も基本的にオートでいける。E-PL3よりもずいぶん賢くなっている。



談山神社にて。12ミリは35ミリ換算で広角24ミリなので、お寺や神社を広く映すことができる。紅葉の時期とは打って変わって、人一人いない。神仏分離以前は寺院であり、山深い中に伽藍があり、神道と仏教がミックスしたような不思議な雰囲気の空間である。いまの時期、談山神社に唯一残る仏像、秘仏・談峯如意輪観世音菩薩像が特別に御開帳されていた。



緑が若々しい。新緑の季節って好きだ。オート露出では部屋の暗さを拾ってしまい、緑が飛んでしまうため、マイナス補正をかけている。このへんは、フルサイズのD600でも同じだ。こういう意地悪なシチュエーションでなければ、露出の信頼性は高い。



発色は若干、記憶色寄りで鮮やかだ。晴天ならよかったが、この日のように曇天でも、色がしっかりと乗っている。



アートフィルター(エフェクト)で遊んでみる。そのうち飽きるだろうが、ピッタリはまるエフェクトを見つけたら、そこで撮れた写真は記憶の中の風景のように感じるだろう。



安倍文殊院にて。高価ではないズームなのに、歪みは少ない。しかし望遠域のf6.3というのはあまりにも暗すぎる。f6.3なんて、いまどき超望遠でももうすこし明るい。レンズが暗くなると、高感度を使用するか、シャッタースピードが遅くなりブレが気になるし、なぜか気分的にも暗くなる。この暗さは、どうにかできなかったものか。



字は故・榊莫山先生による。なんとも自由な達筆だ。境内の金閣浮御堂には、安倍清明像、安倍仲麻呂像とともに、莫山先生による墨字の書も飾られている。古いお寺と現代書家のコラボレーションである。


◇  ◇  ◇


1日使ってみてこのカメラに馴染んだ。内蔵の液晶ビューファインダーの見えは肉眼には劣るものの現時点では最高レベルで、違和感が少ない。レスポンスもよく、ストレスは少ない。出てくる絵もたいへんシャープである。ボケはフルサイズに任せておいて、シャープな写真はフォーサーズで十分いける。高感度はISO1600までなら常用できると感じた。かなりの進歩である。


E-P3E-PL3のころと比べると、カメラのクオリティーと画像のクオリティーがともに向上して、現時点で最強のミラーレス一眼ではないかと試して早々思っている。あと個人的には、まだ使用していないが、「神レンズ」と言われたパナソニックの20ミリもはやく試してみたい。



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