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TUBE『TUBEST』『TUBEst2』


2013年8月。高知県四万十市では4日連続で40度を超え、大阪、堺でも38度を記録した猛暑の中、私は、通勤の車の中、寝る前、変わらずに音楽を聴いている。田舎に住んでいた昔は30度というと「夏」、「暑いなあ」と感じたものだが、最近は30度というのは早朝や夜の気温である。日中の35度という気温にすっかり慣れてしまった。


先日、久しぶりに聴いた杉山清貴の音楽に予想以上にハマった話を書いたが、続いて、いま、TUBEを聴いている。なぜTUBEか。先日のブログの最後の方でTUBEの名前を出したことに、自分自身が反応してしまった。夏にあれほど売れたTUBEの音楽って、一体どんなものだったのだろうか。いくつか覚えている歌もあったが、通して聴いてみたい。TUBEを聴くなら夏に聴かないと。聴くなら今しかない。


2013年の夏にまさかTUBEを聴くことになるとは、1980年代後半に中学生だった私は想像すらしなかったことだ。昔はCDレンタルショップで借りてきてせっせとカセットテープにダビング(←死語)していた。それなりに苦労して手に入れたものだが、いまは気になるものがあると、大人なのですぐに買う。3枚発売されているうちの2枚のベスト盤をAmazonで注文した。


聴いてみた結果、素晴らしく良かった。TUBEってこんなに良かったのかって驚愕している。聴きやすくて、歌詞はユニーク、歌いっぷりも豪快だ。日本人の心の琴線に触れるようなマイナーなメロディは、一歩間違うと演歌で、田舎育ちの私は盆踊りを思い出した。


TUBEST

TUBEST


『シーズン・インザ・サン』、『サマードリーム』、『ビーチタイム』など、初期のヒット曲が満載。初期のころから、完成度が高く、いまでも十分通用する。このころのTUBEは一言でいうと、「クール」だ。私はこのころのTUBEが一番好きだった。さらに織田哲郎たちと組んだ「渚のオールスターズ」名義の楽曲も3曲収録されている。


TUBEst 2

TUBEst 2


一回売れただけなら一発屋で終わるが、TUBEの凄いところは毎年のように夏にヒット曲を連発したところだ。ベストアルバムの第二弾は、最強のラインナップだった。『あ〜夏休み』、『さよならイエスタデイ』、『夏を待ちきれなくて』、『だって夏じゃない』、『夏を抱きしめて』など、知らない曲を探す方が難しいほどだ。私はこのころは他のジャンルの音楽を聴いていて、リアルタイムでTUBEをほとんど聴いた記憶がなかったのだが、それでもどこで聴いたのか歌詞まで覚えていた。このころの特徴は一言でいうと「コテコテ」。濃いし、汗臭い。しかしこの濃さは癖になる。


2枚を続けて聴いてみて驚いた。「夏」、「恋」、「海」といった限られたキーワードで20年以上も飯食っているだけあって、クオリティの高さが尋常でない。歌詞の世界は欲望まる出しで人間臭い。しかし、こんなふうに元気が出てくるような曲は最近なかなかない。暑さはまだ当分続くだろう。暑気払いのように、最近、TUBEを聴いている。


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