USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

『高麗ガーデン』


私の家からそれほど近くはないところに、計算してみると半年に一度くらいの頻度で訪れている焼肉屋さんがある。


それは『高麗ガーデン』という焼肉・韓国料理店で、定期的に行っている割にそれほど頻回でもないのは、それなりに値が張るためだ。


通い出してから、もう何年も経つが、それまで焼肉屋チェーンくらいしか馴染みのなかった私にとって、『高麗ガーデン』は肉の違いを知った店だった。


初めて行ったとき、特上のコースを注文したため、(アルコール抜きにもかかわらず)、2人で2万円近く支払うことになり、ビビった。それまでは、3,000円くらいのコースや、高くても5,000円くらいまでのところしか知らなかったのでカルチャーショックだった。しかし本当に驚いたのは当日の夜。何か胃がすっきりしているのである。焼肉を食べた後によくある「口から変な匂いが出てる」気がしない。嫌な気分がない。そして翌日の朝。前日に本格的に焼肉を食べたにもかかわらず、胃もたれは全然しないし、変なゲップも出なかった。汚い話になるが、便通も快調。そして肌はツルツルだ。肉が良いとこうも違うのか。肉の威力を実感した。


そんな『高麗ガーデン』に先日行ってきた。前回から半年くらい経っていた。やはり半年に一度くらいの頻度だった。


焼肉屋で、まず注文したいのが「タン」だ。「今月は、黒毛和牛のタンツラおすすめですよ。」タンツラ?タンツラとは下の根っこ、あごの部位らしい。食べたことがなかったので「タンツラとタン」を注文する。2,000円くらい。



いつも感動するのが、タンの美しさだ。タンって美しいと思う。何かの本に、牛タンの美味しい食べ方が書かれていた。その本によると、タンは焼き過ぎると台無しになってしまう、加減の難しい部位で、どんな焼き方が正解なのかというと、片面だけ焼くのがベストらしい。その本には「片面だけ焼いて食べろ」と書かれていた。


焼き過ぎた時の後悔は言葉にならない。しかし私は片面だけで終わりににする勇気はなく、両面をしっかり炙った。集中。集中。レモンで食べても良いし、塩を振って食べても良い。フライドガーリックを巻いても良い。最高の焼き加減に成功した時、幸せが口の中に広がる。


タンツラは、大きさは小さかったが、密度が詰まっているみたいに、濃厚なおいしさだった。



こちらは上カルビ。1,680円。上カルビは、肉というより大トロみたいな触感。焦がさないように集中して焼き、ミディアムレアくらいで食べると最高。口の中で溶ける。脂っこいようでいて、残らない。


肉は今回はセットではなく、単品で注文して、あとはサムギョプサル(豚肉)をコチュジャンに巻いて食べたりして、肉は終了。


あとは、キムチ、チジミなどの一品を注文する。チジミはかなり旨い。


そろそろお腹も膨れてきたが、ここから締めに入っていく。



冷麺。840円。私はいつも冷麺を楽しみにしている。焼肉屋の冷麺というより、韓国料理店の冷麺。本格的。スープの適度な酸味、麺のコシの強さ、具のおいしさ、美しい盛り付け。韓国に行った時もこのレベルの冷麺にはお目にかかったことがない。遠方からこの冷麺を目当てにくる客もいるらしい。



スンドゥブチゲ。680円。アサリ、豚肉と野菜を煮込んだチゲ料理で、主役は豆腐。豆腐は柔らかい豆腐が使われている。生卵を入れていることもあって意外にマイルド。見た目ほど辛くなくて、コクが凄い。これだけでご飯3杯はいける。


そんな感じで「豪遊」し、幸せな気持ちで食べ終えた。会計は、子供も含めて3人で、12,000円くらい。肉を少なめにして一品料理を頼むとこのくらいで収まる。しかし得られる幸せは12,000円以上のものがある。ただ、冷静に考えると、この内容でこの値段はあり得ないと思う。都市部の高級焼肉店なら、この2倍はするだろう。

炭火焼肉レストラン 高麗ガーデン 福田本店】

住所:大阪府堺市中区福田1395-1
営業時間:
[月〜土]17:00〜24:00(L.O.23:00)
[日・祝日]15:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日:無


人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ