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東京出張(2)


東京出張2日目のオフに、浅草に行ってきた。午後まるまる空いたので、時間はたっぷりあった。浅草に行くのは、小学生の時以来で、大人になってから何度も東京に来ているのに、行く機会がなかった。



雷門から仲見世、境内に至るまで相当な混雑で、さすが3連休という感じの人出だった。きっとこの連休から週明け、そして大晦日、正月にかけて、喧騒が続くのだろう。



浅草では、うなぎを食べようと決めていた。


うなぎは私は昔から好物で、関西でも食べ歩きをしてきた。以前このブログで、うなぎは「高価ではあるが法外な値段ではない」と書いたと記憶しているが、いまやうなぎは高騰しており、「法外な」値段となっている。高級魚でかつ、幻の魚になりつつある。いずれはクジラのような運命を辿ることになるのだろうか。


それはそうと、浅草のうなぎと言えば、『色川』、『前川』、『小柳』など、訪れたことのない私ですら名前くらいは知っている老舗揃い。どこにするか迷ってしまった。私は『やっこ』という店に入った。



うな重のメニューには「椿」(2,600円)、「梅」(3,150円)、「桜」(4,100円)、「桐」(6,300円)と全部で4種あった。うなぎを2匹使う「桐」はいわば別格で、メニューの中では、断然、「桜」が光っていた。私は、4,100円の「うな重・桜」を注文した。「桜」はうなぎも特別なものを使用しているらしい。この価格は決して安くはないが、現在他の店でも上等なうなぎというと5,000円くらいすることを考えると、随分努力していると感じた。



うな重に、肝吸いと漬物が付く。重箱の蓋を開ける瞬間が好きだ。香ばしい匂いが立ち昇る。あとは、山椒を振るのを忘れないことが大切だ。私は以前、うなぎを食べ終わった後に、山椒を振るのを忘れていたことを思い出して後悔したことがある。


うなぎを適量の御飯と一緒に口の中に入れた瞬間、「ホロッ」と溶ける。関西風の地焼きのうなぎも捨てがたいが、好みでいうと、うなぎは江戸前が一番と思っている。実際に、こうやって食べてみて、やっぱり江戸前のうなぎは良いと思う。また、地方で食べると、タレが多すぎたり、焼きがこなれていなかったりして失望することが多い。『やっこ』のうなぎは、さすが本場。期待を裏切らない、正真正銘の代表的な江戸前のうなぎだった。タレも適度でべたつかず上品だった。


上品で文句のつけようのないうなぎを食べた後は、御徒町まで出て、歩いて湯島天神神田神社に参拝した。湯島天神は結構混んでいた。そういえば受験シーズンだ。年が明けるとすぐにセンター試験だ。12月が来るとクリスマスはすぐそこで、クリスマスが過ぎたかと思うと正月を迎えている。師走という名前の通り、走るような毎日を過ごしているうちにあっという間に終わってしまう。。



二つの神社を巡り、途中、湯島聖堂にも立ち寄って、御茶ノ水駅まで歩いた。久しぶりの東京出張はそんなふうにしてあっという間に終わった。仕事の合間の遊びとはいえ、こういう刺激が久しぶりで、楽しく、充実した出張となった。


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