『とんかつ立花』
最近、美味しいとんかつの店を見つけた。それは『とんかつ立花』という店で、食べログで高評価を得ている地元の店だった。行ってみたい店の一つだったが、私は行ったことがなかった。
ここ数週間、しばらくの間とんかつを食べたいなあと思っていたが、なかなか食べるチャンスがなかった。夜が遅かったりして、食べられなかった。その日、私は休みだった。せっかくの休みなので近所で一度行ってみたかったとんかつ屋に行くことにした。
メニューを見ると、とんかつを中心に、おろしカツとか、一口カツとか、ビーフカツとか、食べてみたいメニューが並んでいる。値段の幅は、800円くらいから1890円まで結構幅がある。私は、声に出して注文するのが少々恥ずかしい、高価な『社長とんかつセット』(1890円)を注文した。
待っている間、店の雰囲気を観察する。それほど広くはなくて、カウンターが中心で、他には4人掛けのテーブルがひとつ。2階もあるようだ。柱に黒板が掲げられていて、そこにおすすめメニューが書かれている。見ると、居酒屋で食べるような一品メニューばかりだ。夜は居酒屋になるのだろうか。テーブルの単品メニューを見ると、とんかつやエビフライなどの揚げ物もあった。夜にとんかつを食べたい場合、基本は単品メニューとなるので、それに汁物とライスを注文するシステムなのだろう。
小鉢(白和えだった)のあと、トリガイと中トロの刺身が運ばれてきた。まさかとんかつ屋で刺身を食べられるとは。嬉しい誤算。車でなければ、ビールを飲みたい。
そのうちメインのとんかつが運ばれてくる。見た目、高評価。かなりの分厚さ。
肝心の肉の味は、上等なヒレ肉を使用しているだけあって、脂身はほとんどななく、適度に弾力があって、さすが最も高価なメニューだけのことはあった。量も十分で、味にも満足した。ソースは見た目はデミグラスソースのような感じだが、酸味が強めな、とんかつソースだった。ソースに関していえば、私は洋食屋のとんかつにかかっているようなデミグラスソースの方が好みだ。
揚げ方は私の好みだった。とんかつはカリカリの衣よりも、薄くてしっとりとした衣の方が好きだ。昔、実家で食べたとんかつがそういう雰囲気だったからだろうか。『とんかつ立花』のとんかつは、カリカリの衣ではなくて、私が好きなタイプの衣だった。家庭的なおいしさだった。
『とんかつ立花』