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伊豆の旅(2)〜神社を巡る


伊豆の旅行では、神社にも行った。三嶋大社は子供の時に何度も行ったはずだが、同じ三島の楽寿園に何度も行った記憶がしっかりと残っているのと対照的に、全く記憶が残っていない。鳥居の記憶もなく、きっと歩いたはずだが参道を歩いたことも覚えていなければ、本殿のイメージも全然残っていない。きれいさっぱり削げ落ちている。


知らない神社を巡るのは楽しい。言葉ではうまく説明できないが、神社には特有の空気がある。その空気とは神社によって全く異なるものだ。空気自体が薄い神社もあるが、濃い神社もある。そんな濃淡の差はあるが、どの神社も固有の空気を持っている。知らない神社を巡る時、自分がよく参拝している神社とは確かに違う空気がある。神社巡りはそれほどしたことがなく、私はどちらかと言えばお寺巡りの方が仏像に出会えるので好きだが、最近、神社巡りの良さがわかってきた。


三嶋大社



祭神は大山祇命積羽八重事代主神の二柱。伊豆に流されていた源頼朝とのかかわりが深く、頼朝はここで源氏の再興を祈願したという。



本殿は重要文化財である。昔何度も行ったはずだが、全く記憶が蘇ってこない。しかしこのどっしりとした存在感。境内に漂うのは武家風?東国の雰囲気。旅を感じさせる宿場の匂いもある。普段行っている奈良や京都の神社とは全く違う空気。


伊豆山神社



熱海では伊豆山神社に参拝した。祭神は、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊拷幡千千姫尊瓊瓊杵尊の三柱。創建は神話の時代、孝昭天皇の頃とされているが、定かではない。三嶋大社と同じく、源頼朝が源氏再興を祈願し崇敬したことでも知られる。明治の神仏分離令以前は、神仏習合霊場であった。往年の伊豆山は険しかったことだろう。麓からはハードな石段もあるが、今では本殿のすぐ近くまで来るまで接近することができる。そして境内からは美しい熱海の海を臨むことができる。


来宮神社



大己貴命五十猛命日本武尊の三柱を祭神とする。国の天然記念物の大楠が人を惹きつけてやまない。熱海屈指のパワースポットである。




人気スポットらしくグッズも充実していて、さらには境内にカフェがあり、聖なる場所にこれはさすがにどうなのかと思わないでもなかったが、大楠を一周した時、そんなことはどうでもよくなって、まるで自分が生まれ変わったように清々しい気分になった。私は霊感はこれっぽっちもなく、迷信深い人間でもないが、あの木は確かに凄いと思った。


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