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高野山に日帰り(1)


先日、高野山に日帰りで行ってきた。


本当は、開創1200年記念法会の期間中に行きたかったのだが、その間に私は休みがあまりなくて、行くことができなかった。それでも、開創1200年の今年のうちに必ず行きたいと思っていたが、平日の休みがあり、その日天気も良く、降水確率ゼロパーセントだったので、急に行くことに決めた。


高野山は大阪から2〜3時間の道のりなので、日帰りが可能だ。私は子供を保育園に預けた後、山道を走り、予定より早く2時間の道のりだった。10時には高野山の大門が左手に見えていた。


金剛峯寺近くの駐車場に車を停めて、私がまず向かったのは霊宝館だった。だいたい私は高野山では巡るコースが決まっている。霊宝館→壇上伽藍→昼食→奥之院というコースだ。金剛峰寺はどこかに挟むか、時間的に無理な場合は諦める。



霊宝館は、期間によって展示が異なっているので、何回行っても楽しめる。特に今回は、開創1200年に当たる記念の年なので、『高野山三大秘宝と快慶作孔雀明王像』という、素晴らしい特別展が行われていた。


快慶作の孔雀明王像は私が最も好きな仏像のうちの一つで、開創1200周年記念法会前に『あべのハルカス美術館』で行われた展覧会にもわざわざ観に行っていたのだが、やはり本来の場所で見るとまた感動が違った。この仏像は、高野山の関連本などでも必ず掲載されている「有名仏」だが、いつでも拝観できるわけではない。最初に行ったときも二回目に行ったときも私は拝観できなかった。だからこんな短期間で2回も拝観できることが嬉しい。



1843年に焼失して以来、172年ぶりに再建された中門。



金堂。普段はない御柱が立てられている。お堂の本尊は高村光雲による薬師如来阿閦如来)で非公開。記念法会の期間だけ、史上初めて御開帳された。私は写真で見たが、異様というか、なんとも言えない威厳を備えていた。実際に拝観したかった。



根本大塔。根本大塔は歴史的にも何回も消失しており、現在ものはコンクリートによる再建だが、ここに来ると、明らかに高野山に来たという気持ちが高まる。内部は、大日如来を中心とする如来五尊、堂本印象による十六菩薩の柱画からなる立体曼荼羅となっている。


高野山では、時間の流れが穏やかで、明らかに大阪とは違う時間が流れている。1200周年なので外国人を中心に観光客も増えてきてはいるが、それでも道を歩いていて人と全然すれ違わない時もあるし、観光地を一歩外れて小さな寺院を訪れると私以外に人が誰もいない、一人の時間を過ごすことができる。



西塔。非公開だが、内部は根本大塔と同じく立体曼荼羅となっている。



いつもと違う景色を見たくて、いつもは行かないところまでまで歩いてみる。そこから後ろを振り返ると、根本大塔が見えた。


 


その後、壇上伽藍の拝観を終え、蛇腹道を歩き、金剛峯寺前に抜ける。そろそろ空腹を感じたので、『中央食堂さんぼう』という店に入った。



『中央食堂さんぼう』で、私は、2,100円の「精進花籠弁当」というメニューをいただいた。胡麻豆腐、麩揚げ、刺身こんにゃくなどの精進料理の定番がズラリ。野菜の天麩羅まであるのが豪勢な感じだ。昔はこういう料理を食べるというのが全然想像できなかったが、いまは年々、美味しく感じられるようになってきた。肉や魚は一切使っていないが、味付けは薄味すぎず、色彩も豊かで、大変美味しくいただいた。


<次回に続く>


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