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2015→2016/エリック・サティの年


明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。



晦日から元日、正月にかけて、帰省することもなく、自宅で静かに過ごしている。大晦日は年越しそばを食べ、いつ以来か覚えていないくらい久しぶりに凧を買い、近所の公園で子供と一緒に上げたり、義母が作ってくれたおせちで昼から一杯やったりしている。



結構忙しくて、書く機会がなかったのだが、2015年には、二人目の子供が生まれた。当然、0歳なので外出も控えていて、そのため帰省も出来なかったのだが、おかげで家で音楽を聴いたり、雑誌を読んだり、映画を見る余裕ができた。映画は家族全員が寝た後に一人で観ている。


今日は上の子を連れて、大阪のなんばまで行った。ビックカメラで子供におもちゃを買わされることになった。近所のスーパーでも普通に買えるおもちゃで、わざわざなんばまで行った意味があったのだろうか。そして予想通り、高島屋の初売りの混雑に巻き込まれ、レストランフロアで食事をしようと思ったところ、いつもは空いているうなぎ屋も寿司屋も待っている人がいて、食事して帰るのを諦めた。地下の食料品売り場でなんとか昼の弁当を手に入れ、家に帰って食べた。それからあらためて近所のドラッグストアにオムツとミルクを買い出しに行った。そんな2016年の始まりを過ごしている。


さて、2016年。今年メモリアルイヤーとなる作曲家は誰かいるだろうか。それが、それほどいないのだった。


100年とか50年を区切りとすると、カリンニコフとサティの生誕150年というのが目につく。あとは、グラナドスの没後100年くらいだ。去年は、シベリウスとニールセン、グラズノフ、デュカス、スクリャービンという、大物揃いだったのだが、それと比べると、正直言って、小粒。


もっと昔で言うと、モーツァルトの遺作、『レクイエム』を補筆したことで知られつフランツ・クサーヴァー・ジュスマイヤーが生誕250年。モーツァルトは、生誕260年なので、100年と50年の区切りからは外れる。もう少し、最近のメモリアルを加えても、伊福部昭の没後10年くらいで、それだとそもそも50年に満たない。


とはいえ、サティは今年、リサイタルで結構取り上げられるだろう。それは楽しみだ。


最後に、サティのCDを紹介しておきたい。


サティ:ピアノ作品集

サティ:ピアノ作品集


Complete Solo Piano

Complete Solo Piano


サティの録音はいくつかあるが、今回紹介するのはフランス人のピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデが演奏したもので、作品集(ベスト盤)と、全集がある。作品集でも「3つのジムノペディ」、「お前が欲しい」 などの名曲を押さえているので、マニアックにサティを知ろうとする人以外には作品集の方で良いと思う。


ティボーデはテクニシャンであり、表現主義的でもある。それほど沢山の録音のある作曲家でないので、新しいスタンダードを作ろうと、意欲的である。録音も2000年代に入ってからのもので新しいため、昔の録音と比べると、鮮明で、エッジが立っていて、確かに、新しいサティ像を描いているように感じられる。もちろん、定評ある、パスカル・ロジェによる、いかにもフランス音楽らしい格調の高い録音も素晴らしいが、どちらも揃えておきたい。