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ブックカバーを買う


書店で書籍を買うと無料でブックカバーをかけてくれるが、多くをネットで買うようになってから、ブックカバーを付けてもらうことがなくなった。しかしブックカバーがないと本が傷むし、電車に乗った時に他人に読んでいる本の背を見せたくないという気持ちもある(見られたら困る本ばかり読んでいるというわけではない)。いつまでも過去につけてもらったブックカバーを使いまわすのも紙なので耐久性という限界がある。


先日、買い物に行ったときに、筆記用具を見ようと思って立ち寄った文具店(学校帰りに寄る文具店ではなく、デパートの中に入っているような文具店)、ブックカバーが目に留まった。


そういえば、私は、売っているブックカバーというものに、縁がなかった。人生で一度も使ったことがなかった。以前に、粗品でブックカバーをもらったことがあったが、それが非常に使いにくかったことが、トラウマになっていたのかもしれない。その、もらいもののブックカバーは、カバーがスポンジ入りで厚く、後表紙の部分の折り返しが硬く、色の配色のセンスが悪かった。あれは使う気にならなかった。あれを使うくらいなら『ジュンク堂書店』でつけてもらったカバーの方が随分と使える。以前もそうだったが、それ以来、ブックカバーに縁のない人生を送ってきた。


しかし先日、デパートの文具コーナーで見たブックカバーは、使いやすそうだった。さらに種類も素材ごとにたくさんある。革製から、帆布製、ナイロン製など様々で、デザインも洗練されていた。やはり、売り物になるようなブックカバーは違うのか・・・。


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私は、第一印象で、デニム製のものを購入した。中国製だが、材料に岡山デニムを使用している。デニム製のブックカバーをかけた文庫本を、ジーンズの後ろポケットに入れたらいかにも相応しいのではないか(一体何に?)。はじめてブックカバーを選ぶことになって、テンションがおかしなことになっている。それはさておき、これは使いやすかった。紙のブックカバーの感覚で使える。後ろの折り返しもしやすく、きちんと固定できる。素材がデニムなので柔らかくて、かさばらないのが良い。


これで味をしめてしまった。2冊くらいカバンに入れて外出することもあるだろう、と次のブックカバーを選びはじめた。


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続いて、Amazonで、革製のものを購入した。家具用のレザーを使用しており、手触りが良かった。よく手帳などで革製のカバーがあるが、感覚的にそれに近い。革製でパリッとしているのに使うごとに馴染んでくる。価格以上の満足度だ。カバーの四隅の角がしっかりしているので保護性も高い。本を1冊読んで外してみたら、角のつぶれもなく、全然傷んでなかった。


ブックカバーを買ってよかったのが、買ったまま読んでいなかった本や、中断していた本を再開できたことだ。新しい文房具を買ってもらった小学生のように、道具が変わって、気持ちも変わったのかもしれない。最近は、kindleなどの電子書籍でしか本を読んでいなかったが、紙でしか読めないコンテンツも多い。ブックカバーが、再び、紙に向かわせるきっかけとなってくれた。なにより、読書の熱が自分の中に戻ってきたのが嬉しい。

*1:写真は画像処理をかけています

*2:写真は画像処理をかけています