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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

何も用事のない休日の過ごし方


とくに用事のない休みの日には、携帯音楽プレイヤーと本を持って、よく出掛けていく。出先で音楽を聴きながら本を読むのが好きだ。


休みでも遅くまで寝ていることはまずない。むしろ休日の方が活動的だ。7時には目が覚める。特に予定はないのだが、朝、普段家を出るのよりも少し遅いくらいに(それでもじゅうぶん早い)、電車に乗っている。


iPodで好きな曲を聴きながら、読みかけの本を読む。普段、帰りが遅かったりすると、本も読めないし、音楽も聴けないので、こういう時間が貴重だ。


どこで降りるか決めていないが、難波か梅田で降りる。席に座っている場合、梅田まで乗る。座れなかった場合、難波で降りている。そのうち、難波や梅田に着く。通勤の人に混じり、新しいスニーカーを履いた私服の私が改札を通る。



特にすることもないので、喫茶店に入り、モーニングを注文する。9時近くになると店も空いてくる。これから時間を気にせずゆっくり本を読むことができる。



iPodは、クラシック音楽でも、あまり好んで聴いてこなかった曲を聴いたりすると、こういう時にとても合う。時間の余裕があると、気持ちの余裕もある。新しい音楽を受け止める余裕が出てくる。そうした時間から好きになった曲が沢山ある。


本は、買ったものの読んでなかった本でもよいし、読みかけの本でもよい。1時間でも随分進む。2時間なら読み終える。休日に、喫茶店で1冊の本を読了し、本を閉じた時、何とも言えない満足感がある。この時間は自分だけのための時間なのだ。


大人になると、自分のための時間はそれほどなくなってくる。自分の時間を質の良いものにするために、わざわざ難波や梅田まで出掛けているのかもしれない。しかし、そんなふうにして休日に過ごした時間は、体の中の大切な養分となる気がする。