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SONY・ハイエンドデジカメ・RX100M3

8月にソニーのハイエンドデジタルカメラ『RX100M3』を買って、しばらく使っている。



初代が2012年に発売されて、欲しいと思いながら2年くらい悩んでいるうちに、3代目のM3が発売され、シリーズはM4、M5、M5Aへと進化し、2018年12月現在では、7代目のM6が発売されている。どれも並売されてるのが偉い。それぞれの機種にファンがいる。シリーズ全体が人気だ。



肝心なのはどれを買うかということで、私はM3でなく、無印のRX100でも良かったのだが、M3の、あのポップアップ式のビューファインダーを使ってみたかった。M3が発売された当初は、高価なため見送ったのだが、価格はいまはだいぶ落ち着いている。梅田のヨドバシカメラに寄った時に、ありえない値段で売っていたので(その当時の価格コムの最安値よりもかなり安かった)、その日に買うつもりはなかったのだが、思わず手に取り、レジに向かっていた。


家に帰り箱を開けて設定をすまして、後日使ってみた感想は、「悔しいほどよく写る」ということだった。例えばオートでやや逆光で人物を撮ったとき。見事に補正されていて、まるでネガフィルムを現像に出した時みたいに、問題のない写真が出来上がる。


人物、風景、スナップ、料理の写真など、オールマイティーだ。映像素子の1インチというフォーマットも、適度に背景をぼかすことも出来るし、シャープに撮影することもできる。フルサイズやマイクロフォーサーズよりもフォーマットが小さいため被写界深度も深くなり、高画素機の割にそれほどピントにシビアでない。手ぶれ補正機能も効いている。手軽に綺麗な写真が撮れる。いや、手軽どころか、私は1200~1600万画素くらいの写りに慣れているので、この写りは凄まじい。等倍で鑑賞するのはあまり意味がないが、等倍での鑑賞にも耐えうる画像だ。


残念なのは起動で電源を落とすときのスピードがやや遅いこと。起動からレンズが伸びるときや、電源を落としてレンズがボディに収まる時の音も良くない。ジージー言って、カメラというよりは家電的で、私はあまり好きではない。もちろんそれは写りには関係ないことだが、気になる点だ。



操作するうえでは各種キー、ダイヤルの感触は悪くない。金属製で、大きさの割に意外に重さがあり、テクノロジーが凝縮された感じがあって、カメラとしての質感も高い。


(↓以下、RX100M3で撮影した写真です。)






このカメラを購入してから、どこに行くにもカバンの中に入れている。出掛ける時、いままではニコンのデジタル一眼や、富士フィルムの『X-T1』、『X100T』などもう少し大きなカメラで撮っていたのに、今はこの小さな『M3』で事足りる。複数のレンズ、複数のカメラを持たなくても、近所の散歩から、外食の時の料理の写真や、遠出や旅行まで、これ一台で済んでしまう。自分にとって、それは進歩なのか退化なのか。横着ではないのか。他のカメラを手放すべきなのか。喜ぶべきことなのか、悲しむべきことなのか。小さく軽く、写りも素晴らしい。あまりに便利なため、余計なことをいろいろ考えてしまった。