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謹賀新年・『アルプス交響曲』


あけましておめでとうございます。当ブログにご訪問いただきいただきありがとうございます。


今年も皆様にとって、良い年でありますことを願っています。


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≪今年の抱負≫

  • 以前に比べると更新頻度は減っているが、昨年末にメトネルのことやモダン・ジャズ・カルテットのことを書くことができて個人的には良かった。いつかブログで紹介したいと思っていたからだ(その割に、短い文章で、大したことのない内容ですみません)。今年はクラシック音楽とジャズだけでなく、ポピュラー音楽も取り上げてみたい。
  • 昨年10月に写真のための新しいブログを立ち上げたものの(→第二ブログ『さすらい人幻想曲』)、最新記事が「京都の紅葉」という、すでに放置状態となってしまっている。それを何とかしたいというのが二つ目の抱負。


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最後に新年、聴いていたCDを紹介して終わりたい。年始からよく聴いていたのは、ニューイヤーコンサートで演奏されるヨハン・シュトラウス一家ではなく、全く関係のない、リヒャルト・シュトラウスの『アルプス交響曲』だった。正月に富士山を見て、久しぶりに『アルプス交響曲』を聴きたくなったのだ。


R.シュトラウス:アルプス交響曲

R.シュトラウス:アルプス交響曲


このCDは、アンドレ・プレヴィンウィーン・フィルを振った演奏で、1989年の録音と、相当古いものではないが、名演奏として知られている。私が初めてこの曲を聴いたのは、このCDだった。


アルプス交響曲』は、リヒャルト・シュトラウスの登山の体験が元になった曲で、夜の場面から始まり、日の出、山登り、道に迷う、頂上、雷雨、日没などの様々な場面を経て、最後、再び夜を迎えるというストーリーの交響曲だ。場面が浮かぶような様々なモチーフ、豪華絢爛なオーケストラ、泣けるメロディーなど、オーケストラを聴く喜びに満ちた曲だ。


アンドレ・プレヴィンの音楽作りは、自分が前に出るものではなく、客観的で、響きもややスッキリしている。スペクタクルというか、映画音楽的で、指揮者自体ではなく、ウィーン・フィルの美しいサウンドに集中できる。頂上の場面では、私は元日に初日の出を見たわけでもないのに、見た気分になった。音で新年の気分を体験した。


久しぶりに聴いた『アルプス交響曲』を気に入ってしまい、しばらく、色々な録音で試している。


それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。