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寝落ちに最適なイヤホン(寝ホン)


早めにベッド(布団)に入り、好きな音楽を聴きながら、そのまま睡魔に負けて、眠りに落ちる。覚醒と睡眠の境目はぼんやりとしている。両者の輪郭は曖昧で、音楽が次第に遠ざかっていく。そのまま意識を失い、無の世界へ。最高である。


今日はそんな寝落ちに最適なイヤホン、「寝ホン」を選んでみた。


イメージとして、カナル型はあまり良くないというのがある。横になったとき耳が痛くなる。しかしカナル型でも「寝ホン」としてしっかり機能したものもある。インナーイヤーでも寝落ちに適したものは限られている。


apple純正『EarPods』


Apple EarPods with 3.5mm Headphone Plug/ MNHF2FE/A

Apple EarPods with 3.5mm Headphone Plug/ MNHF2FE/A


iPhoneにも標準で付属するイヤホンが馬鹿にできないのである。登場以来、評判も良く、音質もそこそこ良くて、装着感も最高。これで決定版、となると話が続いていかないので、より良いものを探し求める旅は続く。


ゼンハイザー『MX475』



寝るときに使用するイヤホンを探し始めた頃、インナーイヤーのものを探していて、ゼンハイザーから選んだが、「寝ホン」としてはダメだった。ハウジング部分のうち耳から外側の部分が大きく重くて、また持ちにくい形状をしているため、外れやすく、元に戻しにくかった。耳に入っている部分が半分、耳から出ている部分が半分、というイメージで、どうしてこんなにフィットしにくいデザインになっているのだろうか。インナーイヤーだから良いというわけではない一例として挙げた。しかし、音質はなかなか良い。3,000円弱で買うことができるレベルを超えている。


また同じく、インナーイヤーのタイプで、JVC(旧ビクター)の「グミホン」シリーズも使用したが、至って普通のイヤホンという感じで、満足に至らなかった。


AKG『Y20』




カナル型なのに圧迫感はそれほどでもなくて合格点。2,000円強という廉価の価格帯なのに、音質がなかなか良い。低音の量感もじゅうぶんで、『EarPods』よりは音の分離に優れ解像度が高く、よりダイレクトに音楽が届いてくるイメージがある。なのに耳を横にして寝ていてもカナル型としては許せるレベルで、痛くはならない。いまでも日によっては取り出してきて使用している。



合わせて、別売りのケースも購入。


■フィリップス『SHE4205WT』



PHILIPS SHE4205 イヤホン インナーイヤー ホワイト SHE4205WT【国内正規品】

PHILIPS SHE4205 イヤホン インナーイヤー ホワイト SHE4205WT【国内正規品】


最高。これこそ探し求めていた「寝ホン」。音の傾向は『EarPods』と同様に雰囲気重視だが、本体がさらに小型。これは寝落ちのために開発されたのではないかと想像するくらいだ。耳に穴の部分に置いておく、というイメージで圧迫感はなし。まったく邪魔にならない。外れやすいという声もあるようだが、睡魔が訪れ、音楽が邪魔になってくる頃に自然に外れている。自分で無意識に外しているのではないかと思われるが、すぐに外れるのが良い。購入してから、ほとんどこちらを使用している。いま怖れているのは、生産中止になることだ。家電メーカーに限らず、最近は、顧客の満足度や、クオリティの高さと関係なく、すぐに生産中止になってしまう。そのため、一生ものとして、もう二つくらい購入しようかと思っている。