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サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』


8月1日に発売されたばかりのサザンオールスターズのニュー・ベスト・アルバム『海のOh, Yeah!!』を聴いている。前作のベストアルバム『海のYeah!!』は1998年の発売で、初めて聴いたときのことを思い出せるくらい鮮明で、近い過去のように感じていたのだが、あれから20年も経ったのか。



折角のサザンのアルバムということで、大きなイベントに臨むような姿勢がこちらにはあるのだが、その気持ちを空回りさせる、イカした(←1998年時点で死語)ジャケット。前作が「海の家」、今作が「生みの親」。タイトルからふざけて、言葉遊びをして遊んでいて、楽しい。


1曲目の『TSUNAMI』から2曲目の『LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜』の並びなんて最高だ。冒頭から飛ばしている。サザンの最高傑作クラスの曲を続けて聴けていいのだろうか。


「これだよ、これ」と心の中で頷く。サザンの音楽が、自分を形作る要素のうちの一つだったと思えるくらい、気持ちの中に入って来る。コンサートにも行かず、オリジナルアルバムもそれほど熱心に聴かない自分を棚に上げて、「そうだ、私は何年もサザンを待っていたのか」と言ってみたい。そして、サザンの音楽が暫く心の中に居座っている。


聴きはじめたら最後。日本のポップスの財産とも言える名曲揃い。


一枚目を聴き終えたとき、あまりの傑作揃いに驚愕したところ、二枚目もそれに勝るとも劣らないテンション、曲のよさで、震えた。


誰もが知っている曲や、ひたすら美しい曲、しみじみとした味わい深い曲、泣ける曲、何故か引っ掛かる曲、極上のキワモノまで、それぞれ違った魅力を持つ珠玉の33曲。一曲たりとも捨て曲なし。感情は揺さ振られ続ける。迫力に押され、最後まで通して聴いてしまう。


海のYeah!!

海のYeah!!


再び取り出してきた前作『海のYeah!!』と合わせて、聴きまくり、この夏を乗り切ろうと考えている。