写真集『アリゾナの青い風になって』(作者:新美 直)
写真集を買うことはほとんどないのだが、書店店頭のカメラ・写真集コーナーで目に留まった一冊の本を思わず買ってしまった。
『アリゾナの青い風になって』(作者:新美 直)。
(→出版社のページはこちら)
紺碧の空と荒涼とした沙漠が見事。1台のバイクを駆って、ルート66を走って撮影したというエピソードは、ロードムービー風(私は映画でもロードムービーというジャンルが大好きなのだ。昔は『深夜特急』も好きだった)。
アリゾナの青い風になって―Spiritual Journey (Up‐Front Books)
- 作者: 新美直
- 出版社/メーカー: アップフロントブックス
- 発売日: 2007/02/25
- メディア: 大型本
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アリゾナの旅
広大な面積を誇るアメリカ大陸。内陸部のほとんどは人口の少ないさびれた地域だ。
しかしアメリカ南西部には、地質学的驚異とも呼べる「美しい神秘の場所」がたくさんある。
心地よい乾いた風と、圧倒的なスケールを見せる赤い大地。
そこをつらぬくマザーロード「ルート66」は、50年代からアメリカの音楽や文化を、豊かにはぐくんできた。
その沿道の明るくさわやかな南西部を、たったひとりで走っていると、まるで自分の人生の道程を進んでいるように感じられる。華やかににぎわう町、寂しくひっそりとした町、草木すら無い枯れた大地。お気に入りの音楽を聴きながらゆったり運転する快感は例えようも無い。アリゾナ以外にも魅力のある州がたくさんあり、ついつい寄り道がしたくなる。新美 直(発行元の公式ページより)
私も趣味で写真を撮るのでそのきらいは強くあるのだが、とくにデジタル写真は画像編集の際に、絵の見栄えを良くしようとしてコントラストを高めに設定しがちだ。なにしろ本書のコントラストは一層どぎつい。
しかしゲッとするかと思うとそうでもなく、コントラストの高さがむしろ自然な感じだ。
アリゾナという土地には(行ったことがないが)、そんなアプローチを迫られるものがあるのではないか。
じりじりと肌を焼くような太陽を見ているとケバケバしいほどの原色に誘われるのではないか。
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