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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

ベートーヴェン

サイモン・ラトル&ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集

サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル演奏によるベートーヴェンの交響曲全集を愛聴している。 演奏の収録は2015年秋で、2016年にまず、ブルーレイ同梱版が発売された。このBOXセットは、ベルリン・フィルによる自主レーベルからのリリースで、…

フィリップ・ヘレヴェッヘのベートーヴェン・『第九』

ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」、通称『第九』を聴いている。 1ヶ月近く、交響曲全集からの録音も含め、様々な録音を聴いてきた。この時期だから聴きたいということもあるが、聴けば、「これはベートーヴェンの最高傑作なのではないか」と思う。…

ヴァレリー・アファナシエフ『最後の3つのソナタ』

先日、ベートーヴェンの最後の3つのピアノソナタについて書いたことに関連して、今日はこれらの曲のまた別の一つの演奏について書いてみたい。 それは、現代の巨匠、ヴァレリー・アファナシエフによる演奏で、2003年10月27日に行われた、サントリーホールで…

巨匠たちの30・31・32

30、31、32。私は、「30=江川」、「31=掛布」、「32=マジック・ジョンソン」と連想してしまうが、プロスポーツの背番号の話ではない。ベートーヴェンの後期ピアノソナタのうちの最後の3曲、つまり30番、31番、32番の話だ。 この3曲は、名曲中の名曲で、…

ハイティンク&LSOの交響曲全集

今日は、ベルナルト・ハイティンクとロンドン交響楽団(LSO)によるベートーヴェンの交響曲全集について書いてみたい。 ベートーヴェン : 交響曲全集 (Beethoven : Symphonies Nos 1-9 ~ Special Edition / Bernard Haitink , London Symphony Orchestra) (6…

マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響の全集

そろそろ年末が近い。第九を聴きたい季節になっている。交響曲全集なら、最後のCDをかけるだけですむ。ベートーヴェンの交響曲全集は沢山持っているが、最近、私がずっと愛聴しているのが、こちらの全集だ。 マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響 ベートー…

H.J.リムのピアノソナタ全集

韓国人ピアニストのH.J.リムによるベートーヴェンのピアノソナタ全集を聴いた。というか最近ずっとこればかり聴いている。演奏の好き嫌いは別にして、これほど演奏者の顔が前面に出た、個性的な演奏を私は他に知らない。 Complete Piano Sonatasアーティスト…

ヴァイオリン協奏曲〜ヤンセンとバティアシュヴィリ

久しぶりに聴きたくなって、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いた。 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、三大ヴァイオリン協奏曲の一つにも挙げられるくらいの有名な曲であり、ヴァイオリン協奏曲というジャンルを代表する傑作である。ピアノ協奏…

謹賀新年・ベートーヴェンの1番と2番

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 ◇ ◇ ◇ 11月くらいから仕事が普通では考えられないくらいに忙しくなって、そのまま12月に突入し、怒涛のようなひと月を終え、いまは恐ろしく暇な休日を過ごしている。今日は一日、本当…

アラウの『悲愴』・『月光』・『熱情』

昔買って飽きるほど聴いたCDがある。そのCDを久しぶりに聴いてみようと思って、手に取った。たぶん5年は聴いていない。そのCDとは、クラウディオ・アラウによるベートーヴェンのピアノソナタ集だった。 ベートーヴェン:「悲愴」アーティスト: アラウ(クラウ…

ティーレマン&ウィーン・フィルの交響曲全集

今年発売された、ティーレマンとウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲全集を聴いた。このCDは大事に聴きたかったのだが、音楽を聴くことができる時間というと、最近では寝る前のわずかな時間と通勤時間くらいしかなかった。せっかくの演奏を聴い…

ホロヴィッツの3大ピアノソナタ集

そういえばこのブログでは伝説的な(昔の)演奏家や指揮者についてはそれほど書いてこなかった。現役の音楽家は実演に接することができるし、最新の録音は音質も素晴らしいので、CDの紹介でも現役の音楽家に比重を置いた紹介が多かったし、実際に自分が聴…

ピアノソナタ第24番嬰ヘ長調『テレーゼ』

ベートーヴェンのピアノソナタ第24番嬰ヘ長調『テレーゼ』作品78が好きだ。 前作『熱情』と比べると非常に短い作品で、演奏時間は10分少々。小品といってもよいくらいの二楽章構成の作品だが、内容的には聴きどころが多い。 とくに素晴らしいのは第一楽章で…

小澤征爾&サイトウ・キネンの『運命』

小澤征爾氏が振るサイトウ・キネン・オーケストラによる『運命』のCDを聴いている。これはすごい演奏だ。 音源は、2000年9月のサイトウ・キネン・フェスティバルのライブ演奏である。 &7番" title="ベートーヴェン:交響曲第5番&7番">ベートーヴェン:交響曲…

シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスの交響曲全集

ベートーヴェンの交響曲全集を買うのもこれでいくつ目になるのだろうか。そんな疑問にため息。広くない部屋の限られたスペースを圧迫するCD。しかも全集は、豪華な箱に入っている。場所を取る。同じ作曲家の同じ曲。クラシック音楽ファン以外には理解できな…

アラン・ギルバートのハイドンと『未完成』

アラン・ギルバートは、若干40代にして、伝統あるニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務める、若手注目指揮者のうちの一人だ。 日本人を母に持つ日系人であり、両親ともにニューヨーク・フィルの弦楽器奏者を務める音楽界のサラブレットであり、…

ラトル&ウィーン・フィルの交響曲全集

斬新なベートーヴェンの演奏を聴きたかったら、サイモン・ラトルがウィーン・フィルとのコンビで録音した交響曲全集がよいと思う。 Symphonies 1 - 9 - Rattleアーティスト: Vienna Philharmonic Orchestra,Birgit Remmert,Thomas Hampson,Ludwig van Beetho…

ポリーニの後期ピアノ・ソナタ集

ずいぶん昔のことになるが、NHKのアナウンサーの講演を聞いたときのことだ。朗読をするときに「感情をこめて」読むやり法と、「感情をこめずに」読むやり方では、どちらが正解かという内容だった。 NHKにおける正解は「感情を込めないで読む」ということだっ…

ファジル・サイのピアノソナタ集『熱情』ほか

ファジル・サイが弾くベートーヴェンのピアノソナタ集を聴いている。『熱情』、『ワルトシュタイン』、『テンペスト』の3曲が収録されている。 大阪の難波の高島屋に行ったとき、ここの駐車場は3,000円以上買わないと駐車場代がかかってしまうのだが(都市…

ピアノソナタ全集〜フリードリヒ・グルダ

ベートーヴェンの楽曲の中で、ピアノソナタは、交響曲、弦楽四重奏曲と並んで、重要な位置を占める。その曲と出会わなければ人生は不幸だったと思えるような、座右の名曲となりうる曲もあり、全集は手元において、大げさでも何でもなく、人生を共にしたい(と…

プレートルの第九

クリスマスも終わり、今年もあと2日となったのに、まだ年賀状にとりかかっていない。クリスマスプレゼントはイブの間際に買ったし、年賀状も先週金曜日にようやく買ったし、いろいろ乗り遅れ気味だ。 日本だけの風物詩とはいえ、私も年末になるとベートーヴ…

ピアノ協奏曲第1&2番・ツィマーマン弾き振り

購入したころにはあまり聴かなかったが、最近よく聴いているCDがある。クリスティアン・ツィマーマンがウィーン・フィルを弾き振りしたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と2番のCDがそれだ。 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番・第2番アーティスト: ツィマ…

パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィル・ブレーメンの第九

前回のブログが10月20日だったので、丸2ヶ月も放置…訂正、更新していなかったことになる。 いつのまにか師走になり、この冬一番の冷え込みを記録するなど、雪が舞い、第九の季節になっている。 こんなに更新が滞っているにもかかわらず、毎日100件200件もの…

サイトウキネン・オーケストラの「田園」

日本のオーケストラのなかで、ヨーロッパの一流オーケストラと比べても遜色ない実力と人気を持っているのは、サイトウ・キネン・オーケストラくらいではないだろうか。 と(不勉強にもかかわらず)、いきなり断言してしまうと方々から石が飛んできそうだが、…

ヤンソンス&コンセルトヘボウのベト2&ブラ2

最近、バタバタ忙しいということをついこの間、書いたばかりなのだが、そんなこともあってボーっとしていて、だいぶ前にチケットを買って楽しみにしていた、某来日オーケストラの演奏会に行き忘れるという、過去にしたことがなかったほどの、珍しく勿体ない…

パーヴォ・ヤルヴィ×仲道郁代の「皇帝」&3番

最近、ベートーヴェンの「皇帝」は、このCDでよく聴いている。人気ピアニストの仲道郁代さんが弾いている。 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第3番アーティスト: ヤルヴィ(パーヴォ),ドイツ・カンマーフィル仲道郁代,ベートーヴェン,ヤルヴィ(パ…

プレトニョフのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集

本シリーズは、2006年9月にボンで行われたインターナショナル・ベートーヴェン・フェスティバルでライヴ収録され、2007年3月から約10ヶ月かけて順次発売され、今年の1月に5番「皇帝」が発売されて完結した。 ミハイル・プレトニョフという音楽家は、一昔前の…

ミハイル・プレトニョフのベートーヴェン交響曲全集

指揮者でピアニストのミハイル・プレトニョフによるベートーヴェン交響曲全集を聴いている。 オーケストラはプレトニョフ自身が音楽監督を務めるロシア・ナショナル管弦楽団で、このCDは2006年にモスクワで録音され、2007年に発売されたものだ。 ベートーヴ…

ウェルザー=メスト×クリーヴランド管による第九「合唱」

ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」(第九)。 年の瀬も迫ってくると第九の演奏会の季節だが、今年は行く予定がない。大植英次さんと大フィルによるベートーヴェン・チクルスの最終回が第九だったので「今年はこれだけでいいや」と思っていたら、都合が悪…

エレーヌ・グリモーの「皇帝」&ピアノソナタ28番

エレーヌ・グリモーによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。 これが実に素晴らしい演奏で、演奏・録音しつくされた「皇帝」に新しい録音でこれだけ良いものがあることにビックリした。早くも私のiPodのヘビーチューンとなっている。とても丁寧に…