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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

2010-01-01から1年間の記事一覧

プレートルの第九

クリスマスも終わり、今年もあと2日となったのに、まだ年賀状にとりかかっていない。クリスマスプレゼントはイブの間際に買ったし、年賀状も先週金曜日にようやく買ったし、いろいろ乗り遅れ気味だ。 日本だけの風物詩とはいえ、私も年末になるとベートーヴ…

『麺座ぎん』

家からそれほど遠くないところにも非常に評判の高いつけめん・ラーメン屋があるので、行ってみた。 「麺座ぎん」というお店。 食べログなどで事前に調べた情報を総合すると、この店の特徴は、 (1)やたらおいしい。(2)いつも行列ができている。 だった。口コ…

ピアノ協奏曲第2番&3番

生前ハイドン、サリエリ、モーツァルトらに師事し、作曲家としても演奏家としてもベートーヴェンと並ぶほどのビッグネームだった作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルは、歴史の中に忘れられ、20世紀に再発見され再評価され、近年では録音も増えてきており、21…

『グリルしき浪』

子供のころからハンバーグやグラタンなどの洋食が好きだったが、いい大人になった今でも洋食というとごちそうの代名詞のように感じてしまう。そして大阪の洋食を語るときに外せない店が、『グリルしき浪』だ。 『グリルしき浪』は、大阪の日本橋にある洋食屋…

交響曲第6番×スクロヴァチェフスキ

ブルックナーが本当にブルックナーらしくなるのは交響曲3番以降で、そんな中でもっともマイナーなのは6番だ。 私がブルックナーを聴き始めたのはまず3番、4番からで、それらは最初からいいなと感じて、その後聴いた5番で「開眼」(←大げさ)し、5番を「自分…

ブルックナーのアダージョ楽章

私の最近のクラシック音楽とのかかわり。子供を寝かしつつ、寝床でiPodで聴きながら、そのまま眠ってしまう。夜遅く、家族の寝息も聞こる中、意識がなくなるまでの少しの時間、音楽と向き合う。そんなときによく聴いているのはブルックナーの交響曲のアダー…

堺ラーメン・龍旗信の塩ラーメン

地元に人気ラーメン店がある。『龍旗信(りゅうきしん)』(→お店のHPはこちら)という店だ。初めて行った時にはそれほどおいしいと思わなかったが、久しぶりに訪れると、私の好みが変わったのか、以前よりもおいしくなったと感じられて、ときどき行くよう…

ピアノ協奏曲第1&2番・ツィマーマン弾き振り

購入したころにはあまり聴かなかったが、最近よく聴いているCDがある。クリスティアン・ツィマーマンがウィーン・フィルを弾き振りしたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と2番のCDがそれだ。 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番・第2番アーティスト: ツィマ…

『はり重グリル』

ごく最近に行った店ではないのだけれども、今夜は『はり重グリル』について書いてみたいと思う。 『はり重グリル』は精肉店が経営する洋食屋で、大阪難波の一等地にある。難波駅から御堂筋を北に歩いて行って道頓堀川を越えたところの右手にある。近隣に(と…

ヴァイオリン・ソナタ・第1番『雨の歌』ほか

今日は、日曜出勤で、帰りの車でブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番『雨の歌』ト長調を聴いて帰った。渋くて物悲しい、秋から初冬にぴったりな曲だと思う。そして今日みたいに雨の降る日には特に聴きたい曲でもある。 この曲では、第3楽章に自作の歌曲『…

明石グルメの旅〜菊水鮓・たこ磯

グルメの旅と書いたものの、グルメと言えるかも怪しいし、旅というほど大層なものでもないんですが…。 今回も単なる食いしん坊日記です。 ◇ ◇ ◇ 先日、季節外れの夏休みの最後の日(平日)、明石まで出かけた。目的は、プチ贅沢な美味しい昼食を食べることだ…

ユトリロ展・美術館「えき」KYOTO

先日、京都駅ビルの伊勢丹にある美術館「えき」KYOTOで開催されている『ユトリロ展』に行ってきた。ユトリロは好きな画家の一人だったので、楽しみにしていた展覧会だった。 *1 その日は平日だったのだが、開催されて間もない時期だったということもあ…

和歌山ラーメンの旅・2010年秋

今週の日曜日、義父母の家に子供を預けることができたので、和歌山まで行ってきた。目的は一つ、「なんか和歌山ラーメンが食べたい」だった。私は関西に住んで長いが、和歌山を訪れるのは2度目。思えば前に行った時も和歌山ラーメンがテーマだった(→その時…

小曽根真『ロード・トゥ・ショパン』

今年はショパン生誕200年のショパン・イヤーなので、コンピレーションを含む様々なショパン・アルバムが発売されているし、過去の名盤もリマスタリングされて再販売されたり、ショパンをメインプログラムとするリサイタルも開かれている。クラシック音楽の作…

なんばグランド花月に行ってきた

夏休みを満喫している。今日は、吉本興業の本拠地である『なんばグランド花月』にお笑いのライブと新喜劇を観に行ってきた。 関西に住んでいるのに行ったことがない人が多い2大名所は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)となんばグランド花…

信楽焼の里を訪ねる

昨日から遅めの夏休みを取っている。休みになったら行きたいところがいくつかあって、信楽もそのうちのひとつだった。 このブログで書いたことは一度もなかったかもしれないが、私はやきものがけっこう好きで、この興味は比較的新しく、4年前くらいに仕事で…

ラファウ・ブレハッチのショパン・コンクール・ライブ

ラファウ・ブレハッチのライブ録音のCDを聴いている。ブレハッチが2005年にショパン国際ピアノコンクールを制した時のライブ録音には、前奏曲やノクターンなどが収録された「パート1」と、ピアノソナタとピアノ協奏曲第1番が収録された「パート2」がある。…

『亀の池・浪速』〜大阪天満宮のうなぎ

最近、休みとなると毎回うなぎを食べに行っている気がするが、懲りずにまた出かけて行った。今日の休みでなく、先週のことだ。大阪天満宮までわざわざ、うなぎを食べるため、ただそのためだけに車を走らせた。 うなぎは好物とはいえ、続いているので飽き始め…

交響的運動『パシフィック231』

クラシック音楽を聴き始めてから少し経った頃、ガイドブックに載るようなポピュラーな作品をひと通り聴き終えた後に、(クラシック音楽ファンには良く知られているが)一般的にはそれほど知名度のない作曲家を聴こうと思った時期があった。そんな時期に巡り…

『阿み彦』のうなぎ

何だかうなぎのことばかり書いている気がするが、今回もうなぎの話です。 ◇ ◇ ◇ 先日、平日に休みが取れたので、大阪の北浜まで行って、以前から行きたかったうなぎ屋の老舗、『阿み彦』に行ってきた。 『阿み彦』は、創業350年以上という老舗中の老舗で、関…

『シンフォニエッタ』の名盤

村上春樹さんの小説『1Q84』(→『1Q84』についてのブログ記事はこちら)は、主人公・青豆が、ある用事に向かうため(その用事とは指定された人物を別の世界に送り込むということだった)、移動中のタクシーの中でヤナーチェクの『シンフォニエッタ』を聴くと…

宗右衛門町・菱富/うなぎの話・大阪のうなぎ店ランキング

先日、大阪の難波に行く機会があったので、久しぶりにうなぎを食べようと思って、『宗右衛門町・菱富』(以下、『菱富』)に行ってきた。 うなぎは寿司と並んで「江戸前」つまり東京の食べ物という気がするが、大阪・つまり「上方」にも歴史があって、調理法…

福島上等カレー松原店

私はいま車通勤なのだが、時々、通勤ルートを変えることがある。距離的にも、混み状況から行っても、いつもの道が一番早いのだが、時々違うルートで帰ってみる。このルート変更は、一本前を曲がるなどの小さな道変更でなく、別の国道を通るくらいのルート変…

夜の神戸散策〜南京町・四川料理・長江

昨日、仕事帰りに神戸に寄ってきた。ちょうど妻と子供が実家に泊まりに行っていて、家に帰っても暇なので、久しぶりに神戸まで足を伸ばそうと、急に思い立ったのだ。仕事で疲れているのに、遊びとなると我ながら元気だなあと感心する。 私は海の近くで育った…

長距離ドライブに聴きたいクラシック音楽

帰省ラッシュとUターンラッシュで高速道路が大変なことになっている。私は夏休みを9月に取る予定なので盆もないのだが、通勤の帰りに「高速渋滞を避ける車による一般道の渋滞」に巻き込まれるので他人ごとではない。 渋滞中の車内では音楽くらいしか楽しみ…

レッド・ガーランド

私はクラシック音楽を聴く前は、ジャズ愛好家だった。最近、仕事の帰りが遅くて、帰りの車の中ではクラシック音楽よりもジャズの方が合っていて、再びジャズを聴いている。暗い車内が、まるでジャズバーにいるようで落ち着く。酒でも飲めたら最高なのだが、…

ボストン美術館展 in 京都市美術館

先日、平日が日曜出勤の代休だったので、京都まで足を延ばして、京都市美術館で開催されているボストン美術館展に行ってきた。 ここ数カ月、平日の休みができるとちょうどそのときに子供が風邪をひいてどこにも出られなくなって休みがつぶれたり、また子供が…

村上春樹作『1Q84』BOOK3

昨日、村上春樹作『1Q84』のBOOK3を読み終えた。随分前に刊行されたのに読み終えたのがここまで遅くなったのは、BOOK1とBOOK2をもう一度読みかえしていたためだ。 まるでドラクエの新作を楽しみにしている小学生のように待ち遠しく、急がずに大事に読んだ小…

ベルリンの本2冊

夏になると「旅に出たくてたまらない」症候群になり、実際に以前はよく旅行に行ったものだったが、まず時間的に当分海外旅行には行けそうもない。行きたい気持ちが無くなったわけではないので始末に困るのだが、そんな時、紀行文や旅の写真集で欲望を中和し…

ヴァイオリン協奏曲第1番の名盤

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を集めて、「3大ヴァイオリン協奏曲」と言われるが、そのうちのどれかをブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番に代えてもいいのではないかと思う。それくらいの名曲で、クラシック音楽ファン…