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『グリルしき浪』


子供のころからハンバーグやグラタンなどの洋食が好きだったが、いい大人になった今でも洋食というとごちそうの代名詞のように感じてしまう。そして大阪の洋食を語るときに外せない店が、『グリルしき浪』だ。


『グリルしき浪』は、大阪の日本橋にある洋食屋で、グルメ情報誌でも頻繁に紹介されている老舗洋食店だ。なんばグランド花月からも近い場所柄、吉本興業の芸人さんも御用達にしていると聞く。そしていつも混んでいるらしい。立地もわかりやすくて、アクセスについても梅田からも難波からも便利な場所にある。なのに私は一回も訪れたことがなくて、いつか行ってみたい店リストの上位にずっと載ったままになっている店だった。


初めて訪れたときのことはよく覚えている。1年近く前で、当時まだ乳児だった子供に壊されたメガネを修理してもらいに、なんばの無印良品に行った時の修理の待ち時間に(無印良品で格安で作ったメガネだった)、ついでにと訪れたのが最初だった。それから何度か訪れることになった。


レトロな外観通りのレトロな内装。昔モダンといえばこういうのを指してモダンと表現した。そんな時代の名残。前に書いた『はり重グリル』(→そのときのブログはこちら)といい、歴史を感じさせる、こういう洋食屋にはハズレがない(好き嫌いは別にして)。カウンター10席くらい。テーブル席2つ。2階にも席がある。カウンター越しに料理人が数人ずらっと並び、この人はサラダ担当、この人は「揚げ」の人、この人は盛りつけの人など、完全に分業されているように見える。手際が恐ろしく良く、次々にシステマチックに皿が完成していく。気取っていはいないが、熟練している。


メニューには定番のAランチ(煮込みハンバーグ+海老フライ+魚フライ)や、ビーフカツ、大エビフライなど洋食屋の定番メニューが並ぶ。私は、ハンバーグは煮込みよりも焼きの方が好きなので、この日、Aランチはパスして、大海老フライ&一口ビーフカツの盛り合わせを注文した。1,600円。ライスは別で、プラス250円。



まず、衣がサクッと揚がっている。大海老フライはエビが普通の2倍くらいある。歯ごたえもすごくて、海老フライ好きにたまらない味だ。自家製のタルタルソースもたっぷり。本命のビーフカツ。中の牛肉はビーフシチューにも使えるくらい柔らかい。ソースはやや甘めのとろみのあるソース。ご飯が進む。お腹もパンパンになって幸せな気分になる。こういう明るい幸福感は洋食屋ならではである。


高価だが、ファミレスで2,000円くらい簡単に使ってしまうことを考えると、納得する。「がっつり食べたい。」そんな時にはこの店に迷わず向かう。午後の2時くらいは土日でも比較的空いている。狙い目だ。

『グリルしき浪』(グリルシキナミ)

【閉店】

住所:大阪府大阪市中央区日本橋2-5-9
営業時間:11:30〜20:00(L.O.19:30)
定休日:水曜日

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