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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

諏訪内晶子・MIDORI・ブレハッチ・アルゲリッチ

大阪北区にあるクラシックコンサート専用ホール、ザ・シンフォニーホールが、今年2007年に開館25周年を迎えるということで、2006/2007シーズンは注目の公演が目白押しだ(→ザ・シンフォニーホールHP)。 ■北ドイツ放送交響楽団・諏訪内晶子 2007年5月13日(日…

グリーグ・ピアノ協奏曲イ短調

今年2007年は、シベリウスイヤー(没後50年)であり、エルガーイヤー(生誕150周年)であり、グリーグイヤー(没後100年)でもある。 『ペール・ギュント』と並ぶ、グリーグの代表作は、唯一残したピアノ協奏曲だろう。 私はこの曲を聴くとつい、好きなロダ…

チャイコフスキー・交響曲第1番「冬の日の幻想」

チャイコフスキーの交響曲というと、コンサートでは4〜6番「悲愴」といった後期の曲が頻繁に演奏される一方、あまり取り上げられないものの1〜3番までの初期の交響曲も名曲揃いだ。 私は初期の交響曲の中では「小ロシア(ウクライナ)」の標題を持つ第2…

「カルメン」組曲×チョン・ミュンフン×パリ・バスチーユ菅

メリメの同名小説を原作とするオペラ「カルメン」は、ジョルジュ・ビゼー作曲、フランス語オペラの傑作だ。 舞台はスペイン、タバコ工場で働くジプシーの女・カルメンに魅せられ翻弄され破滅に至る、衛兵ドン・ホセの物語だ。 CDは、そのオペラの「カルメ…

コバケンのチャイ5・アーネムフィル公演情報

コバケン(小林研一郎)のチャイコフスキーの交響曲第5番。オーケストラは、2006シーズンから主席指揮者を務めるアーネム・フィル。オランダの伝統あるオーケストラだ。そのCDを最近買って聴いている。相当いい。 チャイコフスキー:交響曲第5番、「くる…

「がもううどん」と「坂出・山下うどん」

先日、出張ついでに寄った香川県のうどん店を紹介。村上春樹氏の『辺境・近境』に収録された「讃岐・超ディープうどん紀行」にも登場する2店。 辺境・近境 (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/05/30メディア: 文庫購入: 4人 クリ…

『夢の美術館』・『ピカソの版画と陶芸』in 国立国際美術館

国立国際美術館に行ってきた。ここの美術館には特別展が入れ替わる度に通っている。今回は『夢の美術館』と『ピカソの版画と陶芸』。2つの展覧会が目当てだ。 『夢の美術館』展は、開催以来最初の休日だったので、結構な人出、駐車場を探すのに苦労する。 …

『夢の美術館』・『ピカソの版画と陶芸』in 国立国際美術館

ドビュッシー・交響詩「海」×ブーレーズ/アバド

ドビュッシーの交響詩「海」、正式名称「管弦楽のための3つの交響的素描」は、最も絵画に近い音楽だ。 音で描いたデッサン。音符で描く情景。そんな趣の曲だ。 曲は3つの部分から成る。描かれるのは海に関する、次の3場面のスケッチ。 1 海上の夜明けか…

モーツァルト・ピアノソナタ第4番

2006年のモーツァルトイヤーは終わってしまったが、コンサートではモーツァルトの楽曲が取り上げられたし、多くの企画CDが製作されたのでメモリアルが終わった今でも楽しめる。 モーツァルト大全集 第13巻:ピアノ・ソナタ全集(全19曲)アーティスト: 内田光…

交響曲第5番・サラステ&フィンランド放送響

2007年。今年はシベリウス没後50年のシベリウスイヤーだが、生前から国民的作曲家であったシベリウスの生誕50年を祝う演奏会のために書かれたのが、交響曲第5番変ホ長調だ。 この時の第5はいわゆる1915年稿で、今日耳にする第5番とは結構印象が異なる。 …

ヴァント×ベートーヴェン・交響曲第1番

ベートーヴェンが交響曲を作曲し始めたのは、30歳前後からと、比較的遅かった(ブラームスほどではないが)。 そして、56歳で亡くなるまでに数多くの名作を残してきた。 なかでも交響曲は、ベートーヴェンが最も力を入れたジャンルといえる。 第3番「英雄」…

ドヴォルザーク・交響曲第8番

ドヴォルザーク・交響曲第8番は、「イギリス」あるいは「ロンドン」と呼ばれることがあるが、曲の内容とは全く関係がない。この呼称は、金銭トラブルによって楽譜がこれまでの出版元ではなく、ロンドンの出版社から刊行されたことに因む。 ドヴォルザークの…

シベリウスイヤー(第2番)・グリーグ、エルガーも!

2007年はシベリウスイヤーだ(没後50年)。あれ、そんな新しい作曲家だったのかと改めてビックリ。 と同時に、グリーグイヤー(没後100年)、エルガーイヤー(生誕150周年)でもある。 今年は、個人的には、この3人の作曲家をいろいろ聴いてみたい。2007/20…

ピアノ協奏曲第1番・ミケランジェリ×ジュリーニ

ピアノ協奏曲第1番は、第2番と並行して書かれた。 ベートーヴェン初期の作品だ。 同じピアノ協奏曲でも、第4番や第5番「皇帝」のようなシンフォニックな構成感は少ないが、ピアノ部分に、卓越したピアニストだったベートーヴェンの若さ溢れる気迫が随所…

苦手な曲・ブラームス・交響曲第4番

とても有名な曲なのに苦手な曲がある。 私にとってブラームスの最後の交響曲・第4番ホ短調がそれだ。 朝には聴きたくない。布団を被ってもっと眠っていたくなる。 夜にも聴けない。寝る前に聴くと寝つきがとても悪そうだ。 ただしこの曲は、ブラームスらし…

正月早々、『武士の一分』を観た。

正月に映画『武士の一分』を観に行ってきた(→公式HPはこちら)。山田洋次監督の時代劇としては、『たそがれ清兵衛』、『隠し剣・鬼の爪』に続く3部作目だ。 結論から言えば、これは観てよかったなあと思える映画だった。 いちぶん【一分】(1)その人の面目…

シベリウス・ヴァイオリン協奏曲

クラシックを聴きはじめの頃、この曲の魅力は良くわからなかった。 作曲者のシベリウスはヴァイオリニストを目指していただけあって、技巧の限りを尽くしたパッセージは耳で追うのもやっと。甘く切ない曲ではない。厳粛な曲だ。厳しい。同じヴァイオリン協奏…

ドヴォルザーク・交響曲第9番「新世界より」

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 ◇ ◇ ◇ 言わずと知れた「新世界より」は、名曲中の名曲だ。 新大陸アメリカに渡ったドヴォルザークが故郷チェコに宛てた手紙のような曲だ。 「お元気ですか。私は元気です。」「こっちの…