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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

ブックレビュー

『ピアノの森』完結!

『ピアノの森』の最終巻・26巻が発売され、ついに完結を迎えた。 (モーニング KC)" title="ピアノの森(26) (モーニング KC)">ピアノの森(26) (モーニング KC)作者: 一色まこと出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/12/22メディア: コミックこの商品を含む…

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(作者:小澤征爾・村上春樹/新潮社)

小澤征爾さんと、音楽について話をする作者: 小澤征爾,村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/11/30メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 124回この商品を含むブログ (117件) を見る 本書は、指揮者の小澤征爾さんとの会話を小説家の村上春樹さんが…

玉村豊男『世界の野菜を旅する』(講談社現代新書)

玉村豊男さんの新書を読んでいる。私が休みとなると海外旅行に出掛けて行っていた頃に『パリ 旅の雑学ノート』を読んでファンになって、以来十ウン年。テレビでもコメントが知的で切れのあるのに嫌味がなくて、一言で言うと、発言が実に「気が利いている」。…

村上春樹作『1Q84』BOOK3

昨日、村上春樹作『1Q84』のBOOK3を読み終えた。随分前に刊行されたのに読み終えたのがここまで遅くなったのは、BOOK1とBOOK2をもう一度読みかえしていたためだ。 まるでドラクエの新作を楽しみにしている小学生のように待ち遠しく、急がずに大事に読んだ小…

ベルリンの本2冊

夏になると「旅に出たくてたまらない」症候群になり、実際に以前はよく旅行に行ったものだったが、まず時間的に当分海外旅行には行けそうもない。行きたい気持ちが無くなったわけではないので始末に困るのだが、そんな時、紀行文や旅の写真集で欲望を中和し…

『世界の10大オーケストラ』 (作者: 中川右介・幻冬舎新書)

きっとたくさんのCDが紹介されているんだろうなと軽い気持ちで手に取ったが、予想は見事に裏切られた。 世界の10大オーケストラ (幻冬舎新書)作者: 中川右介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/07/01メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (…

久々のブログは『ミシュラン京都・大阪』

久々のブログは『ミシュラン京都・大阪』について。 ミシュランガイド京都・大阪 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese)出版社/メーカー: 日本ミシュランタイヤ株式会社発売日: 2009/10/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 ク…

『 意味がなければスイングはない』村上春樹 (著)

まるでジェットコースターに乗っているかのようなめまぐるしさで月日が過ぎて行った。気がつくと3月。2月はブログを3回しか更新できなかった。 意味がなければスイングはない (文春文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/12/04メディ…

オペラの本とオーケストラの本

いつのまにか成人の日も終わり、1月も折り返し点迎えようとしている。毎日あわただしくて、このブログも1月に入ってようやく二回目の更新というありさまだ。 昨年末に購入した本の中に、クラシック音楽についての良作があったので、今日はそれについて書き…

『すし手帳』(監修・坂本一男)

好きな寿司ネタを挙げると、ウニ、イクラ、マグロ大トロ・中トロ・赤身、真鯛、コハダ、アジ、サーモンなどなど。寿司は私が好きな食べ物のうちの一つで、カウンターでの寿司はそれは格別だが、回転寿司、テイクアウトの寿司、サラダ巻きなどでも満足する。…

『新版 クラシックCDの名盤』(宇野功芳、中野雄、福島章恭・著)

宇野功芳、中野雄、福島章恭の3氏による『クラシックCDの名盤』(文春新書)の改訂版が発売された。 「増刷を重ねて17刷。姉妹本である『演奏家篇』(これも9刷!)を加えると刷り部数は10万部を遥かに超えている。もしかしたら、クラシック音楽に関する書物で…

幻冬舎新書『カラヤン帝国興亡史』中川右介・著

本来なら、今夜はデ・ブルゴスが振ったドレスデン・フィルによるブラームスの1番と3番のコンサートのレポートを書くところだった。チケットを随分前に購入していたのだが、急遽仕事で行けなくなって、人に譲ったのだった。無念(明日の2番と4番は幸い行…

『ピアノの森』(一色まこと・作)

『ピアノの森』を読んでいる。現在刊行されている15巻まで、マンガ喫茶で一気に読みきった。 ピアノの森 1 (モーニングKC (1429))作者: 一色まこと出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/14メディア: コミック購入: 1人 クリック: 49回この商品を含むブロ…

『ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ』青柳いづみこ・著

最近読んだクラシック音楽本から。 ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書)作者: 青柳いづみこ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (28件) を見る 『のだめ…

『ベートーヴェンの交響曲』金聖響、玉木正之・著

講談社現代新書の『ベートーヴェンの交響曲』を読んだ。 本書は現役の指揮者、それも気鋭の金聖響さんによるベートーヴェンの交響曲の解説・鑑賞ガイド本だ。 音楽評論家でスポーツライターの玉木正之氏が、指揮者の金聖響さんに尋ねるという形式をとってい…

『名盤鑑定百科 交響曲篇 (新装増補版)』・吉井亜彦(著)

名盤紹介というのは、氷山の一角を讃えたり論じたりするものになりがちだ。時間的にも能力的にも、その曲の全貌を描くのはなかなか難しい。 名盤鑑定百科 交響曲篇 (新装増補版)作者: 吉井亜彦出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2004/03/26メディア: 単行本購…

新書『疾風怒濤のクラシック案内』(宮本文昭・著)

この人が演奏の第一線から退いたということがいまだにピンと来ない。 宮本文昭さんは、2007年に現役のオーボエ奏者を引退し、今後は指揮者やプロデューサーとしての活躍が期待されている。最近では2007年CDデビューのヴァイオリニスト、宮本笑里さんの父親と…

『検索キーワード付 クラシック作曲家事典』

こんな本を購入した。 『検索キーワード付 クラシック作曲家事典』。 [rakuten:book:12543299:detail] 2007年11月発行の新刊。 本書は、アイウエオ順にクラシック音楽の600人の作曲家名が並べられていて、「プロフィール」と「代表作」(オペラ、交響曲、室…

『デセプション・ポイント』(ダン・ブラウン作・角川文庫)

『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』のダン・ブラウン作の小説、『デセプション・ポイント』。 主人公ロバート・ラングドンが活躍する『ダ・ヴィンチ・コード』、『天使と悪魔』はともに一流のサスペンス&ミステリー小説で、時間を忘れて熱中した。ト…

『フューチャリスト宣言』(ちくま新書・梅田望夫、茂木健一郎 著)

『ウェブ進化論』は、近年まれに見る破壊力を持った著作だった。平易でやさしい語り口だが、語られている内容はすさまじいインパクトに満ちたものだった。 既得権益に与る者を恐れさせ、持たざるものを勇気付けると同時に、天才的な頭脳だけが生き残る、はて…

『ハンニバル・ライジング』(トマス・ハリス作 角川文庫)

『ハンニバル・ライジング』を読んだ。 ちなみに映画はまだ見ていないが観たいと思う。 ハンニバル・ライジング 上巻 (新潮文庫)作者: トマスハリス,Thomas Harris,高見浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03/28メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を…

写真集『アリゾナの青い風になって』(作者:新美 直)

写真集を買うことはほとんどないのだが、書店店頭のカメラ・写真集コーナーで目に留まった一冊の本を思わず買ってしまった。 『アリゾナの青い風になって』(作者:新美 直)。 (→出版社のページはこちら) 紺碧の空と荒涼とした沙漠が見事。1台のバイクを…

『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬社新書・中山右介著)

フルトヴェングラーというと私にとっては伝説的な存在で、伝記に登場する人物のようで体温を感じないというか、身近な存在でない。逆にカラヤンは、私がクラシックを聴き始めた頃、リアルタイムの存在だった(カラヤンも全盛期ではなく晩年だったが)。田舎…

『のだめカンタービレ』(二ノ宮知子・著/講談社)

『のだめカンタービレ』。 テレビドラマ化にも、2007年1月からのアニメ化にも無視を決め込んでいた。 手を出すまいと決めていたのだが、一気に10巻まで買って読んでしまった。(手を出さずにいた理由は『のだめカンタービレ』が女性向マンガだという…

光文社新書『20世音楽』・『20世紀絵画』

私は本は大体Amazonで、しかも目的の本のみを買うので、普段、書店に殆ど行かない。だからこんな意欲的な本が出ているとは知らなかった。本を買わないにしても、情報収集のために週一くらいで書店に行っておいた方がいいかなと思った。 美術史研究者である宮…

『ガール』奥田英朗・著

クラシックは一寸お休み。こう暑いとプールに泳ぎに行ったり、ラジオ体操に行ったり、セミを捕まえに行く元気もない。家の中で寝転んで本でも読んで過ごしたい。そんな日の私のひそかな楽しみは、ベストセラーになっている本を片っ端から買い込んで、クーラ…

『DEATH NOTE』デスノート

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)作者: 大場つぐみ,小畑健出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/04/02メディア: コミック クリック: 211回この商品を含むブログ (925件) を見る 『デスノート』を職場の後輩のKさんに借りて読んだ。 連載も終…

文庫『世界の中心で、愛をさけぶ』

世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫作者: 片山恭一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/07/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (52件) を見る バカ売れしたのにもかかわらず色々なところで賛否両論のこの小説。勝手に先入観を…

『ウンコな議論』

ウンコな議論作者: ハリー・G・フランクファート,山形浩生出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/01/11メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 143回この商品を含むブログ (124件) を見る 『ウンコな議論』 こんな衝撃的なタイトルの本がある。私はこの本を…