ショパン
2012年に録音されたアヴデーエワのショパンのCDを聴いている。指揮はフランス・ブリュッヘン、オーケストラは18世紀オーケストラだ。 このCDの特徴を一言で述べるのなら、歴史的なピアノとオリジナル楽器オーケストラの共演でかつ空前絶後の名演ということに…
以前にポリーニによる『ショパン後期作品集』について書いた。ショパンの後期作品を取り上げた、同様のコンセプトで、マリア・ジョアン・ピリスによる作品集がある。 ushinabe1980.hatenadiary.jp 曲もほぼ重なっている。発売当時、話題になったので、比較的…
ポリーニによる『ショパン後期作品集』を聴いている。ポリーニは現在、77歳。録音は2015年、73歳の時のものだ。 幻想ポロネーズ、舟歌~ショパン後期作品集アーティスト: ポリーニ(マウリツィオ),ショパン出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック発売日: …
地下鉄に乗っている時、ショパンを聴くのが何故か好きだ。電車なら何でも良い訳でなく、JRでもなく、阪急電車でもなく、地下鉄というのが不思議なのだが、地下鉄とショパンは合う。 地下鉄は車窓の風景が変化に乏しく、視覚的な情報が制限される分、音楽への…
少し前に買ってそれほど聴いていなかったCDを取り出してきて聴いてみた。 そのCDは、同時に3枚買ったうちの1枚で、ユリアンナ・アヴデーエワがショパン、モーツァルト、リストを弾いたものだ。2016年発売で、私は9月に手に入れた。 YULIANNA AVDEEVA…
ショパンを得意とする「ショパン弾き」のピアニストの中で、ルイサダの演奏を特に好きというわけではない。軽やかで自由で、知的な彼のスタイルより、私は真面目すぎるほどだとしても、几帳面な演奏が好みだ。しかしこのCDは手放しで絶賛している。数あるシ…
「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、ショパンが若い頃の作品で、もともとは、ピアノと管弦楽のための作品としてポロネーズ部分が書かれた。その後にアンダンテ・スピア―トが付け加えられ、ピアノ独奏曲として発表された。今日ではピアノ…
今日は、最近よく聴いている一枚のCDのことを書きたい。 最近のクラシック音楽のCDは音質が素晴らしい。ダイナミックレンジが広く、音響も立体的だ。このアルバムは、特にライブ録音だということもあって、ホールを鳴らしているような、空気の震えのような、…
今朝仕事に出掛ける時に、CDラックの中のショパンが並んでいる辺りを眺めた。どれを持っていこうか迷った挙句、マレイ・ペライアによるエチュードの録音を手に取った。なぜか今日はショパンの『別れの曲(以下、『別れ』)』を聴きたかった。最近聴いたのは…
佐村河内氏の事件が世間を騒がせているが、もうこういった嘘に付き合うのはこりごりである。クラシック音楽というジャンルにはモーツァルトをはじめ本物の天才作曲家がたくさんいる。天才肌の演奏家がたくさんいる。そういうものを聴いていきたいと思う。 ダ…
ラファウ・ブレハッチの新譜が発売された。ショパン作品としては、2009年10月のピアノ協奏曲集以来、およそ4年ぶりとなる録音。 ブレハッチは私が最も好きなピアニストであるが、そのブレハッチを別にして、最近出てきた若いピアニストの中では、私はユリア…
2010年のショパン国際ピアノコンクールで、審査員を務めたマルタ・アルゲリッチは、優勝したユリアンナ・アヴデーエワの他に、ダニール・トリフォノフとエフゲニ・ボジャノフの名前を挙げて称賛した。 トリフォノフは3位、ボジャノフは4位という結果だった…
先日、2010年のショパン国際ピアノコンクール(以下、ショパン・コンクール)の優勝者の演奏が収められている『月刊ショパン』の増刊付録CDのことを書いたが、今夜はそれと関連するCDを紹介したい。 このCDには、優勝者であるユリアンナ・アヴデーエワ…
秋が深まってきて上着一枚では肌寒さを感じる頃になると、ショパンが聴きたくなる。 クラシック音楽を聴き始めてから、10年くらい経つと、好みがだいたい固まってくるが、私の場合は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスらが特に好んで聴いている作曲…
ある好きな曲を複数の演奏で聴くのは、クラシック音楽ファンにとって大きな楽しみの一つだ。「聴き比べ」の楽しさへの目覚めは、クラシック音楽ファンがマニア度「初級」から「中級」にレベルアップした頃にやってくる。そんなわけで、家にCDが溢れること…
2011年に発売されたバレンボイムによるショパンのコンチェルトのライブCDが素晴らしい。 この演奏を聴いて、歴史に残る名盤の登場だ、と思った。先日、同じバレンボイムによるショパンのリサイタルアルバムについて書いたが、コンチェルトについては、それ…
ここ数日バレンボイムのショパン・アルバムを聴いている。 ワルシャワ・リサイタル~バレンボイム・プレイズ・ショパンアーティスト: バレンボイム(ダニエル),ショパン出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2011/04/27メディア: CD…
アリス=紗良・オットのショパンのワルツ集を聴いている。 ■輸入盤Complete Waltzes (Dig)アーティスト: Alice Sara Ott,Chopin出版社/メーカー: Deutsche Grammophon発売日: 2010/01/26メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る■国内盤…
ダン・タイ・ソンのショパン・アルバムを聴いている。 ショパン:即興曲、スケルツォ(全曲)アーティスト: ダン・タイ・ソン,ショパン出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 1995/02/22メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る 1980年に…
「前々回のショパン・コンクール(2000年)」というともう10年も昔のことであり、実際随分昔の話なのだが、その覇者、ユンディ・リは2011年2月現在でまだ28歳である。先日、ふと、ユンディ・リは何歳くらいだろうと思って調べてみたら、28歳。まだそんなに若…
この冬はショパンをよく聴いている。もともとショパンは好きな作曲家だったが、こんなにショパンばかり聴いているのは人生初めてのことだ。孤独、寂しさ、侘しさ、孤独感、切なさ、含羞、喜び、興奮、感謝、ショパンの作品には人間が抱く全ての感情がいろん…
先日、NHKのN響アワーで、ショパンコンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワがN響と共演してショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏した映像を見た(指揮はシャルル・デュトワ)。最近、演奏会に行くことがなかったので、音楽は耳で聴くばかりだったが、映像…
今年はショパン生誕200年のショパン・イヤーなので、コンピレーションを含む様々なショパン・アルバムが発売されているし、過去の名盤もリマスタリングされて再販売されたり、ショパンをメインプログラムとするリサイタルも開かれている。クラシック音楽の作…
ラファウ・ブレハッチのライブ録音のCDを聴いている。ブレハッチが2005年にショパン国際ピアノコンクールを制した時のライブ録音には、前奏曲やノクターンなどが収録された「パート1」と、ピアノソナタとピアノ協奏曲第1番が収録された「パート2」がある。…
ラファウ・ブレハッチのピアノの強みは、虚飾や衒いや気負いが一切ない、「普通さ」だと思う。野球に例えると「ストレートど真ん中」で、わかっているのに誰も打てない感じ。孤高のオーソドックスだ。 若いのに、テクニックを誇示しようとかという小さな欲が…
2010年も3月に突入した。そういえば、今年はショパン・イヤーだ。 と、年初の挨拶みたいなことをいまさら言っているのは、前回のブログから3ヶ月も空いてしまったからだ。なんとか生きてますよ〜。 仕事が忙しいのはもちろんだが、子供の世話に手がかかる。…
夜、電気を消して布団に包まってポータブルオーディオで音楽を聴くのが昔から好きだった。 好きな曲をカセットテープに入れて、ウォークマンで聴きながら、布団に入ったものだった。翌日が日曜日で早起きする必要がないときなんか最高で、温かい布団のなかで…
ポリーニのショパン・アルバムを聴いている。 ショパン・リサイタルアーティスト: ポリーニ(マウリツィオ),ショパン出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック発売日: 2008/09/17メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る ライブ録音で、…
ショパン:前奏曲全集、2つの夜想曲アーティスト: ブレハッチ(ラファウ),ショパン出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック発売日: 2007/10/03メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る 2005年のショパン国際コンクールの覇者、ラファウ…
2000年の第14回ショパン国際ピアノコンクール(つまりラファウ・ブレハッチの前の)の覇者、ユンディ・リによる2大ピアノ・コンチェルトのCD。 ショパンのピアノ協奏曲第1番(→この曲の名盤はこちら)。リストのピアノ協奏曲第1番(→この曲の名盤はこち…