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ユンディ・リによる2大ピアノ・コンチェルト


2000年の第14回ショパン国際ピアノコンクール(つまりラファウ・ブレハッチの前の)の覇者、ユンディ・リによる2大ピアノ・コンチェルトのCD。


ショパンのピアノ協奏曲第1番(→この曲の名盤はこちら)。リストのピアノ協奏曲第1番(→この曲の名盤はこちら)。


ショパン&リスト:ピアノ協奏曲第1番

ショパン&リスト:ピアノ協奏曲第1番


これは若者の弾くショパンとリストだ。


清々しい、といってもよい。


この2曲。ショパンはとても起伏が激しく扇情的で、リストは諧謔的でデモーニッシュ。そんな一筋縄ではいかない曲に真正面から向かう。


切れ味の良いタッチに澄んだ音色。


奇を衒ったところのない、真面目なショパンとリストだ。


ショパンでは美しい旋律の起伏に心を震わせ、リストでは破綻しない超絶テクに驚嘆する。ソリストを引き立てる、アンドリュー・デイヴィスの安定したサポート。


晩年のルービンシュタインのような円熟した演奏も良いが、ユンディ・リの若さの溢れる爽やかな演奏も良い(しかも若いからと言ってテクニック面で未熟な点は一切ない)。年齢が演奏に出るなんてピアノと言うのはつくづく奥の深い楽器だと思う。


新鮮な魚のような生きのよさを感じる瑞々しい演奏だ。


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