ブラームス
マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団(BRSO)によるブラームスの交響曲全集を聴いた。このコンビによる全集としては、ベートーヴェンの交響曲全集が屈指の演奏だったので、期待していた。ブラームスもそれに負けないくらいで、本当に素晴らしい出来…
クラシック音楽を聴いていると、指揮者違い、オーケストラ違いで、自然と同じ曲のCDが増えてくる。クラシック音楽を聴かない人からすると、どうして同じ曲を何枚も揃えていくのか、理解できないかもしれない。 同じ曲のCDが増えていくのは、指揮者によっ…
年末も迫ったこの時期、12月30日にブラームスの交響曲全集を聴いている。 交響曲全集というと敷居が高いが、ブラームスなら4曲だけなので、最低2枚、多くても4枚で全集を組むことができる。全集として発売されていなくても4曲買えばよいだけなので、…
エレーヌ・グリモーによるブラームスのピアノ協奏曲集。 ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番アーティスト: グリモー(エレーヌ),ブラームス,ネルソンス(アンドリス),バイエルン放送交響楽団出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 20…
久しぶりにブラームスを聴きたくなって、リッカルド・シャイーが振るコンセルトヘボウの全集を持って、カーステレオで聴きながら出かけた。 4 Symphonies (Coll)アーティスト: Johannes Brahms,Riccardo Chailly,Amsterdam Concertgebouw Orchestra出版社/メ…
『奇蹟のニューヨーク・ライブ』と名づけられたこの演奏は 2010年12月14日に、ニューヨークのカーネギーホールで行われたライブである。指揮者の小澤征爾氏が癌を患い、1年半にも及ぶ休養を経て、久しぶりに登壇した演奏会の模様が収められている。 当時その…
9月も上旬が過ぎたというのに、日中は30度を超え、暦上での秋を少しも実感できない毎日が続いている。暑い。それでも朝方は日差しが弱まり、真夏の朝通勤のために乗り込んだ車のシートに体を収めたときに感じたような、むっとするような熱気がなくなって…
カルロ・マリア・ジュリーニがウィーン・フィルを指揮して録音したブラームスの交響曲全集を聴いている。 ブラームス:交響曲全集アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア),ブラームス,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団出版社/メーカー: ユニバーサル ミ…
今日は、日曜出勤で、帰りの車でブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番『雨の歌』ト長調を聴いて帰った。渋くて物悲しい、秋から初冬にぴったりな曲だと思う。そして今日みたいに雨の降る日には特に聴きたい曲でもある。 この曲では、第3楽章に自作の歌曲『…
ベルナルト・ハイティンク&ロンドン響によるブラームスの交響曲全集を聴いている。 発売元の「LSO Live」は、ロンドン交響楽団による自主レーベルで、前・首席指揮者のコリン・デイヴィスや、現・首席指揮者のヴァレリー・ゲルギエフによる演奏などのライブ…
チャールズ・マッケラスとスコットランド室内管弦楽団によるブラームス交響曲全集を聴いている。 ブラームスの交響曲というと「重厚、重々しい、分厚い」などという形容がぴったりだと思うが、このCDは全くそうではない。 軽妙かつスピード感に溢れていて…
まだ本格的な夏ではないのに、じゅうぶん暑い。この調子で暑くなっていくと8月になったらどうなるのだろうかと心配で仕方がない(この調子で12月になったらどうなるのだろう?という古典的なボケはなしです)。年々、体が暑さに弱くなっていくので心配だ。 …
グレン・グールドが弾くブラームスを聴いている。 ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集アーティスト: グールド(グレン),ブラームス出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル発売日: 2004/11/17メディア: CD購入: 5…
ブラームスのピアノ曲を最初に聴いたときはいまひとつ、ピンとこなかった。 シューベルトのピアノ曲の地味さとはまた違う暗さを持ち、地味な内省的な楽曲が多く、気持ちにシンクロする部分が少なかった。どちらかといえば苦手な曲だった。しばらく聴かない時…
アバドの音楽作りの特徴は、「清々しさ」だと思う。あるいは別の言葉では、「爽やかさ」、「颯爽とした」と言い換えられるかもしれない。70歳を超えたおじいさんにそんな表現は失礼かもしれないが、ますますそう思う。 いくつになっても大家ぶらずに、「書生…
ブラームスの交響曲の3番は「秋」、4番は「冬」のようだ。 私の中では、3番で枯れて、4番で朽ち果てるようなイメージだ。 ブラームスの壮年期の作品なので、メロディ、オーケストレーションなどの完成度は円熟のレベルにある。傑作だと思う(私は4番は…
ミヒャエル・ギーレンが振るブラームス。 ヘンスラー・レーベルから発売されているブラームスの交響曲集の中から、今日は2番を聴いている。 Gielen Conducts Brahms Symphony 2アーティスト: Johannes Brahms,Michael Gielen出版社/メーカー: Hanssler Clas…
ミヒャエル・ギーレンが指揮するブラームスの交響曲集が、ドイツのヘンスラー・レーベルから発売されている。今日は、その中の1番を聴いている。 Gielen Conducts Brahms Symphony 1アーティスト: Baden- South West German Radio Symphony Orchestra,Johan…
名曲・ブラームスの交響曲第1番。 ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響による録音を聴いている。 Gielen Conducts Brahms Symphony 1アーティスト: Baden- South West German Radio Symphony Orchestra,Johannes Brahms,Michael Gielen出版社/メーカー:…
ドイツ系の来日オーケストラのコンサートでアンコールピースとして演奏されることの多いハンガリー舞曲だが、ドライブ中にまとめて聴いたら面白かった。 クラシック音楽特有のとっつきの悪い部分や難しい要素は全然なくて、これは19世紀音楽だが一流のポピュ…
ブラームスは2曲のピアノ協奏曲を書いた。後の方、ピアノ協奏曲第2番(→第1番についてはこちら)。これはもうほとんど交響曲だ。 ショパンやラフマニノフのピアノ協奏曲とあまりにも違う。 要するに、ピアノが突出して目立つことがなくて、時にバックに回…
クリスティアン・ティーレマンが手兵のオケ、ミュンヘン・フィルを振ったブラームスの交響曲第1番のCD。 最近、発売されたCDを買ってきた。 ブラームスの1番といえば、「超」名曲。ヴァント盤、ミュンシュ盤など名盤・名演の多いこの曲の演奏史に、新…
とても有名な曲なのに苦手な曲がある。 私にとってブラームスの最後の交響曲・第4番ホ短調がそれだ。 朝には聴きたくない。布団を被ってもっと眠っていたくなる。 夜にも聴けない。寝る前に聴くと寝つきがとても悪そうだ。 ただしこの曲は、ブラームスらし…
ブラームスは最初の交響曲を完成させるまでに約20年を費やした。しかしその直後に着手した第2番は4ヶ月で仕上げている。 ベートーヴェンの成し遂げた交響曲の革新という偉業を意識しながら、推敲に推敲を重ねてようやく辿り着いた最初の交響曲の完成。商…
ブラームスの最初のピアノ協奏曲。 チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲のように壮大ではない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲のように優雅で勇ましくもない。シューマンのピアノ協奏曲のように詩的でもない。 前三者のような華麗さはないが、質実…
ブラームスを聴きたい季節がきた。 朝夕がだいぶ涼しくなってくるとブラームスの季節だ私はクラシック音楽なら何でも聴くし好き嫌いはない方だが、曲を聴く季節には割にこだわる方だ。 例えば、夏にブラームスの交響曲第1、3、4番を聴くには、「ある決心…
ヨハネス・ブラームス(1833年5月7日-1897年4月3日)は筋金入りの慎重派だ。 声楽曲や器楽曲、協奏曲の作曲家として、既に一廉(ひとかど)の活躍をしていた彼が最初の交響曲を完成させたのは随分と遅かった。 交響曲第1番は、およそ20年の歳月をかけて、18…