『ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ』青柳いづみこ・著
最近読んだクラシック音楽本から。
ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書)
- 作者: 青柳いづみこ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』などの、クラシック音楽を題材にしたマンガを、著者である青柳いづみこ氏が、ピアニスト(=つまりクラシック音楽の世界に生きている人)の視点から、論じたり、味わったり、楽しんだり。
書かれている内容はこれらのマンガの世界にとどまらず、作曲家、演奏家、オーケストラなど、クラシック音楽の世界全体に及ぶ。独特の切り口から自由闊達に語られる事実(裏話?本音?)が刺激的で新鮮で、とても楽しい。
内容を少しだけ挙げると、
- 「音大卒業生は不良債権か?」
- 「『のだめカンタービレ』に登場する若手指揮者・千秋真一のプログラムのセンスは?」
- 「初見と暗譜の方程式」
- 「クラシックをやるなら海外でないと駄目?−スタートが遅れる日本の教育システム」
- 「ベト7はすごく疲れる」
などなど、ユニークで、興味深いエピソードが並ぶ。クラシック音楽好きにはとても楽しい本だ。『のだめ〜』の劇中の場面がシンクロし、電車の中で一気に読み終えた。
(↓面白かったらブログランキングに応援のクリックよろしくお願いします。)