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『すし手帳』(監修・坂本一男)


好きな寿司ネタを挙げると、ウニ、イクラ、マグロ大トロ・中トロ・赤身、真鯛、コハダ、アジ、サーモンなどなど。寿司は私が好きな食べ物のうちの一つで、カウンターでの寿司はそれは格別だが、回転寿司、テイクアウトの寿司、サラダ巻きなどでも満足する。グルメ・食通ではなく単なる食いしん坊だ。


店頭で何度か見かけて気になっていた本を買った。


すし手帳

すし手帳


『すし手帳』は簡単に言うと「寿司ネタ図鑑」で、1ページにつき寿司ネタ一貫の写真があって、地方名と英名、代表的な産地や旬などの解説が書かれている。


たとえば、産地では「青森県大間産のクロマグロ」や「佐賀関産の関アジ」などに言及され、旬については「初ガツオと戻りガツオ」など。脂の乗った季節のカツオよりも初物を好む江戸っ子の気質にも触れられていて興味深い。


写真の質はとても綺麗で、代表的な和食である寿司とは、なんと目にも美しい料理だと実感する。青物の怪しい美しさや白身の魚全般の繊細な美しさには見とれてしまう。西洋人からすると「オー!野蛮」となるのかもしれないが。


巻末には、「代表的な漁港と地魚マップ」と旬を一覧できる「旬カレンダー」が掲載されている。


掲載されていない寿司ネタもあって、鮭、サワラ、鰻、アンコウ、クエなどがない。鮭は輸入物が多いからかもしれないが、国産もないわけではないので載せてほしかった。地域ネタでは、岡山のママカリ、京都のハモ、駿河湾の生シラス軍艦(白魚は掲載)と桜エビ軍艦、沖縄のグルクンなどが載っていない。気が早いがこのあたりは改訂版に期待したい。


手帳サイズというのが本書の肝で、カバーを外すとまるで「黒革の手帖」。寿司屋の前の予習や、上着のポケットに入れておいてカウンターで確認ができるというのが趣旨らしい。でも実際それはなかなかできそうにない。家族や友達と行く回転寿司のような店でワイワイ食べながら見るのがふさわしい。


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