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グリーグ・ピアノ協奏曲イ短調


今年2007年は、シベリウスイヤー(没後50年)であり、エルガーイヤー(生誕150周年)であり、グリーグイヤー(没後100年)でもある。


ペール・ギュント』と並ぶ、グリーグの代表作は、唯一残したピアノ協奏曲だろう。


私はこの曲を聴くとつい、好きなロダンの彫刻を連想してしまう。


ブロンズの肉体は、まるで魂が宿っているかのようで…。


厳しい環境に負けない力強い生命力に溢れていて、見るもの(聴くもの)に感動をもたらす。


壮大で、勇気の湧いてくるような曲だ。


ティンパニに続いてピアノが登場する冒頭は、クラシックに馴染みのない人にもポピュラーだろう。
詩的なフレーズもたくさんあって、例えばシューマンのピアノ協奏曲が好きな人には、グリーグもおすすめできる。
第3楽章はとても雄大で、グリーグの故郷ノルウェーの自然を歌うかのよう。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を好んで聴いているような人にも、是非おすすめしたい。


…と、あらたまってオススメするまでもなく、十分にポピュラーな曲だ。


シューマン:ピアノ協奏曲

シューマン:ピアノ協奏曲


このCDはシューマンのピアノ協奏曲とのカップリング。現在の目から見ると、手前がツィマーマンに見えかねないが、言うまでもなく手前がカラヤンで、奥がツィマーマン(若い!)。カラヤン×ツィマーマンの演奏は、オーケストラの迫力といい、ピアノの存在感といい、これ以上、何の注文もない。大きな流れに身を任せることが出来る。ツィマーマンのピアノは骨格がかっちりしているのに音色はとても繊細で濁らない。ツィマーマンはキャリアに比べCDの数は少ないが、どのCDの演奏のレベルも非常に高く、期待を裏切らない。グリーグシューマンのCDも同様。


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