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大植英次×大阪フィル・第402回定期演奏会


コンサートに行ってきた。

10月10日(火)と11日(水)は大フィルの定期演奏会だ。

今日はその一日目。会場はいつものように大阪の福島にあるシンフォニーホール。

第402回定期演奏会 10月10日(火)・11日(水) 大植 英次 指揮
ブラームス/ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 イ短調 作品102
(独奏:長原 幸太、秋津 智承)
チャイコフスキー交響曲 第5番 ホ短調 作品64


大植英次氏の指揮によるブラームスチャイコフスキーで、以前から楽しみにしていたプログラムだ。


いつもの通り、指揮は暗譜だ。


ブラームスでは、渋みのある音楽を味わいながら、ソリストの長原幸太さんの超絶テクに圧倒される。彼のヴァイオリンは本当に凄い。若い演奏家だが大フィルの主席コンサートマスターを務めていることからもわかるとおり、演奏の素晴らしさと舞台での落ち着きは既に大成の雰囲気さえ漂わせている。


休憩を挟んで後半はチャイコフスキー


オーケストラの配置が普段、見慣れたものと違う。


まず最後方にコントラバスが位置取る。

第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンが左右に分かれる、いわゆる対向配置。

大フィルでこういう配置の演奏を聴いた記憶はあまりないが、どうなのだろうか。

そして大人数の弦楽器を中心に、オーケストラの規模は大編成といってよい大きさだ。

当然、音の密度はブラームスよりワンランク上になる。


演奏の印象は、歌うところは歌い、駆け抜けるところは一気に。

交通整理がされていて現代的でありながら、メリハリのあるロマンチックな演奏だった。


一気に駆け抜けながらも、熱演によるほころびは極力抑えられていて、こういう整理の仕方はまさに現代の指揮者ならではだが、丁寧な土台作りの上に、勢いが空回りせずに乗った演奏だ。


このコンビの演奏4年目のシーズンも半ばを迎え、円熟の演奏が見られるようになってきた。

オーケストラの手綱をギュッと締める手腕。

この指揮者がオーケストラから全幅の信頼を置かれていることがわかる。


あと何年、このコンビの演奏を聴くことができるかわからないが(ずっと続くのかもしれないが)、追える限りは追ってみたいと思う。


◇  ◇  ◇


今日の演奏会は、テレビカメラが入っていた。

朝日放送(関西)で新春の特別番組として放送される模様である。



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