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グスターボ・ドゥダメルのマーラー5


ラトル、アバドバレンボイムがその才能に惚れ込んだアルゼンチン出身の26才(!)の若手指揮者、グスターボ・ドゥダメルは、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」&7番でドイツグラモフォンからメジャーデビューした。


→過去のブログ「グスターボ・ドゥダメルのベートーヴェン5&7」はこちら。


そんなドゥダメルによるマーラー交響曲第5番。


■輸入盤

Symphony 5

Symphony 5

■国内盤

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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これは爽やかでキレのあるマーラーだ。爽やかでキレがある−。昨日飲んだオリオンビールがそんな感じだったなあ。


シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの演奏は正確で、はっきり言って上手いオーケストラだと思う。それに加えて、ベートーヴェンの録音にも共通する、演奏に対する強いパッションを感じる。音に重量感はないが、軽量級の力士のような機敏さがある。


このオーケストラ特有の音とドゥダメルの指揮によって、マーラー特有のドロドロした部分は中和され、解体され、きわめて見通しのよいスムーズな音楽になっている。


なかでも素晴らしいのは第3楽章と第5楽章だ。

マーラーの第五は、有名なアダージェットを擁する第4楽章と、第1、2楽章が傑作なのだが、ドゥダメル盤では、流されがちな第3楽章と第5楽章の演奏も素晴らしい。第3楽章。スケルツォの複雑なリズムの処理。強弱の変化。第5楽章。フィナーレの追い込み方。スピード感。傑出したセンスを感じる。

その結果、それぞれの楽章のバランスが取れて大変まとまった演奏に仕上げられている。


好き嫌いは分かれるかもしれないが一聴に値するCDだと思う。


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