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国立新美術館「モディリアーニ展」とサントリー美術館「ガレとジャポニスム」


先日の東京出張の折、土曜日は完全にオフだったので、美術館をはしごしてから帰阪した。国立新美術館サントリー美術館に行ってきた。


国立新美術館

モディリアーニ展
Modigliani et le Primitivisme


2008年3月26日(水)〜6月9日(月)


集められた油彩・素描は合わせて約150点。これだけの作品群を一気に見ることが出来るとは、なんとも贅沢な展覧会だ。モディリアーニはそれほど好きな画家というわけではないが、刺激的な展覧会だった。


「プリミティヴィスム(原始主義)に根ざしたモディリアーニの芸術がいかなる変遷を遂げたか探る」(国立新美術館のHPより)というテーマが掲げられていて、とても勉強になった。


モディリアーニにはアフリカや東南アジアの原始的な芸術の影響があって、土の仮面のような絵になっているという。確かに、「部族社会」、「仮面」、「原始芸術」というイメージとモディリアーニの絵の関係には違和感を感じない。感覚的には近ささえ感じる。納得。こういう説をもとにモディリアーニの絵を鑑賞したことは今まで私はなかった。



国立新美術館


国立新美術館の個性的な外観と、開放的な内部空間は、パリのポンピドゥーセンターやロンドンのテート・モダンを連想させる。こういう五感に訴えてくるような、刺激的な空間で一流のアートに触れることは、自分の芸術センスも向上させるかのような錯覚に陥る。


サントリー美術館

開館1周年記念展「ガレとジャポニスム


2008年3月20日(木・祝)〜5月11日(日)


http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/08vol02galle/img/maintitle.jpg
(画像はサントリー美術館のサイトより)

≪展覧会の構成≫
第1章:コラージュされた日本美術−ジャポニスム全盛の時代
第2章:身を潜めた日本美術−西洋的表現との融合、触れて愛でる感覚
第3章:浸透した日本のこころ−自然への視線、もののあはれ
第4章:ガレと蜻蛉


こちらの展覧会は心の底から堪能した。サントリー美術館は、展示の美しさだけでなく、見せ方、空間の演出、雰囲気作りも満点だと思った。豊かな癒しの時間を演出している。


私は日本画も好きだが、日本にインスパイアされた西洋画や西洋芸術も同じくらいに好きなので、とてもよかった。時に現実を忘れて美しいものに没頭すると、ストレスも解消できるし、リラックスできる。サントリー美術館では心底、リラックスして鑑賞することが出来た。


日本の芸術が西洋の一級品の芸術に強い影響を与えたというのはなんだか元気になる。



東京ミッドタウン


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