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鳥羽・松阪・伊勢の旅(1)


先日、鳥羽・松阪・伊勢方面に旅行してきた。


子供が水族館が好きなので、一度、鳥羽水族館を見せてやりたかった。ここは見る価値のある水族館だ。有名な観光スポットであり、規模も大変大きいのに過度に洗練はされておらず親しみが持てて、私はとても好きな水族館だ。私が好きな水族館ベストスリーに入る。


鳥羽方面は関西からは日帰りできないことはないが、伊勢や松阪にも寄る計画を立てて泊まりで行くことにした。宿泊先はビジネスホテルにして節約しつつ、奮発するところは奮発する、メリハリのあるプランを立てた。味覚の秋、鳥羽とか伊勢というと伊勢海老や牡蠣や鮑を堪能できる温泉旅館が旅行情報誌などでも盛んに宣伝されているが、今回、そういう高価な宿に泊まる発想はまるでなかった。泊まるところは節約する。レジャーと外食にコストを割く。そういう旅を目指した。そんなわけで泊まったホテルの部屋の風呂は小さかった。夜、スーパー銭湯にわざわざ出掛けて行った。マックスバリューでビールとスナック菓子を買った。今までこういう旅行はあまりしたことがなかったので楽しかった。


 
 


鳥羽水族館鳥羽水族館は順路がなく、好きなところを好きな順番で見ることができるのが最近では逆に新鮮だ。飼育されている生物の数と種類も種類も大変多く、エンターテイメント型の大阪の海遊館沖縄美ら海水族館などの新しい水族館とは全然違うコンセプトの水族館だ。またこちらの特徴として、展示室と展示室の間の通路に、場違いに売店があったりして、私はそういう唐突さが好きだ。だいたい水族館では入り口付近に巨大なショップがあるものだが、鳥羽水族館はそういう水族館ではない。やや無秩序に分散されている。



鳥羽水族館の目玉の一つ。ジュゴン。カバみたいな親しみのもてる顔をして、人魚に間違えられそうな優雅な泳ぎ。


◇  ◇  ◇


夕食は松阪まで足を延ばした。松阪と言えば松阪牛だ。せっかくの松阪なので、本当は『和田金』や『牛銀』などの松阪牛のすき焼き屋の有名店に興味があったが、ひとり1万数千円というコストには決心が要った。また子供がグズって食事どころではなくなるかもしれないので、今回は諦めた。


そして選んだのが、松阪市内の『一升びん』という焼肉店→お店のHPはこちら)。松阪牛のコースが4,000円から楽しめる人気店だ。焼肉というと「だいたいどこでも焼肉を食べたら5,000円は覚悟する」という風に今まで私は思っていたが、日本でも有数のブランド牛である松阪牛を、この値段で食べられるとは。驚いた。この内容は他の土地ではちょっと考えられない。



松阪牛の上ホルモン盛り合わせ。テッチャン、レバー、心臓など。ホルモンがこんなにおいしいとは知らなかった。カリッと焼けた表面に、噛むとジューッと出てくる脂がすごい。心臓は濃厚。大人の味。



松阪牛の上肉。見た目ほとんどステーキだが、味もステーキとしか例えようのない存在感のある肉だった。コースの中では一番高価で貴重な肉なので、焦がしたらきっと立ち直れない。暫く後悔する。だから、細心の注意を払い、焦がさないように大事に、両面を軽く炙る。この肉は岩塩で食べる。口に入れると溶ける。噛むのに歯は要らない。幸せな気分でいっぱいになる。



松阪牛のカルビ。カルビには「いままさに焼肉を食べている」という感動がある。この値段でこの量、このクオリティはあり得ない。


私は人生で初めて松阪牛を食べたのだが、こんなにおいしいものとは思わなかった。霜降りで脂もたっぷりなのだが、上品な脂で、意外にあっさりと食べることができた。塩で食べてみてよくわかったのだが、肉自体に甘みがあった。よく焼肉を食べると翌朝胃が持たれていることがあるが、そんなことは一切なかった。松阪の人はこんなに高いレベルの焼肉をリーズナブルに日常的に食べることができるのか。羨ましかった。


満腹になり、ホテルに帰って、子供を寝かしながら自分も旅の疲れで爆睡。マックスバリューで買ったビールを開ける予定が、そのまま翌朝を迎える。


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