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東京旅行


5月のはじめに帰省のついでに家族で東京に行ってきた。ついでというには非常に遠回りな東京行であり、単に私が東京に行きたかっただけである。旅の目的はガンダムを見ることと、美術館に行くことだった。


■『ガンダム、大地に立つ』




18メートルのガンダム


 


第一印象は、「こんなに大きいものだったのか」。私は昔はガンダム・ファンだったので、実物大のガンダムとの対面は感慨深いものだったが、BGMと効果音にあわせて首を左右に振るパフォーマンスは正直辛かった。「少しだけ動く」というのが、「そこしか動かせない」ということを物語っていて、この物体が本物のガンダムでないことを(当たり前のことだが)決定的なものにしてしまっていた。まったく動かない方がまだよかった。


■『もののあはれと日本の美』展


貴重な展覧会や文化的な催しが多くて東京の人が羨ましい。関西でもそれなりに行われているが東京は規模が違う。昔から出張で東京に行くと、よく美術館を巡ったし、コンサートにも行った。サントリーホールに出掛けていったのがつい昨日のことのようである。



まずはサントリー美術館の『もののあはれと日本の美』展。サントリー美術館は空間演出がどこの美術館もまねできないくらいシックで洗練されていて、展示以外の部分でいつも感銘を受ける。まるで見る前と見た後で自分自身のセンスの飛躍したような気持ちになる。季節の移ろいや虫の声などに日本人が古来より感じてきた美。そうした感性にシンクロするものを私の中にも発見することになったし、なにしろ展示の質と量ともに相当見ごたえがあった(が、子供が飽きてグズりだして、駆け足で観ることになってしまった)。



 


東京ミッドタウンのメキシコ料理の店に、キッズメニューにつられて予約もなしに入った。その日はタコスという気分だった。夜景が見られるテラスで家族三人でささやかなディナーをした。私と妻はメキシコのビール。子供はオレンジジュースを飲んだ。


デートで行くような、こういう類のスタイリッシュな店でありながら、キッズメニューが用意されているというのが意外でもあり嬉しかった。おまけに味もよかった。大人の料理はスパイスがきいた本格的な味付けで、子供の料理は優しい味付けだった。


子供はまだ3歳。いくらタコスの気分であっても、夫婦二人でしか行けないような店には行けない。子連れだと、食べること、見ることについて、諦めるということにも慣れてくる。せっかくの東京だが、子供も小さいし夕食はホテルの近所のファーストフードとかファミレスで摂ることになるのかなと漠然と考えていただけに、諦めないで済んだことが嬉しかった。こういう種類の店で食事をするのが久しぶりだった。


■『カリフォルニア・デザイン1930-1965』展


2日目は、国立新美術館の『カリフォルニア・デザイン1930-1965』展をチョイス。このころアメリカでは消費文化が花開いていた。豊かな時代の勢いを肌で感じる内容だった。そのほかの展覧会としては、国立西洋美術館の『ラファエロ』も見たかったが、混雑を考えて断念。また国立博物館根津美術館にも行きたかったが、それは次回の楽しみに取っておこう。



国立新美術館のあとは表参道ヒルズに行って、ぶらぶらした後、品川まで行って、弁当を買って、三島行きの新幹線に乗った。


そんなふうにして1泊2日の東京旅行はあっという間に終わった。


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