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信州の旅2015


9月末から10月頭にかけて、毎年行っている信州、安曇野に行ってきた。信州には義母(妻の母)の別荘があるため、帰省みたいな気持ちで、毎年秋に行くことが恒例となっている。


去年は軽井沢、一昨年前は長野市まで足を延ばしたが、今年は特に予定がなかったので、基本的に義母の別荘で過ごした。今まで行きたいと思っていて行くことがなかった近場のスポットを訪れたり、松本でコーヒーを飲んだり、安曇野でケーキを食べたり、子供と虫採りに行ったりと、特にブログに書くようなニュースはないのだが、個人的には、それまでがこんな静かで落ちつついた時間と対極的な毎日だったため、電池切れのスマホがフル充電されたような気持ちで過ごし、大阪に帰ってきた。


■信州の景色


山に登ればもっとダイナミックな景色を楽しめるのかもしれないが、信州では、そこまで本格的に行かなくても、美しい景色に出会うことができる。




今回初めて訪れた国営アルプス安曇野公園(穂高地区)。安曇野の田園風景を再現した公園で、園内からは、この公園も含めた安曇野の美しい風景を望むことができる。天気が良ければ遠くの常念岳を見ることができる。



北アルプス展望美術館は、北アルプス安曇野の平野を一望できる最高のロケーションにある。私は2回目だったが、以前よりも景色を堪能した気分だった。そういえば前回は美術館を鑑賞した後に敷地内をこんなふうに歩き回ることはなかった。



松本市の中町通り。白壁となまこ壁の土蔵が立ち並んでいる。民芸店や老舗が軒を連ねている。


■美術の旅


今回の滞在中に、美術館は、松本市松本市美術館安曇野碌山美術館に行った。松本市美術館草間彌生のコレクションで有名で、それをとくに楽しみにしていた。展示はコレクションの中から更新され、行くたびに違った作品と出会うことができる。作品の中に入るものなども多数あって、そのため実際に行って体験してみないとわからない作品も多く、それが何回も行きたいと思わせる理由となっている。



エントランス前から、豪華な作品によるお出迎え。



草間仕様の自動販売機。



最上段が気になる。値段は書かれていないしボタンを押しても何も出て来ないが、これをどうしても買いたい。



碌山美術館安曇野出身の彫刻家・荻原守衛(碌山)の作品を展示する美術館。洋館に草木が絡まるこの建物は、安曇野を象徴するような風景である。


荻原守衛は、日本の近代彫刻の創成期を支えた人物の一人で、彼の作品とともに、彼と関係の深かった、高村光太郎の作品なども展示されている。荻原守衛という彫刻家のファンというわけでもないし、彫刻自体、私は正直言ってよくわからないが、とても良かった。以前にフランスでロダン美術館に行ったことがあったが、その時のことを思い出した。彫刻は、写真集ではわからない。触れることはできないが、目で質感を確認しながら、様々な角度から見ることで、迫ってくるものがある。目の前の像が語り出す。まるで生きているように。そんなことをロダン美術館で私は感じたのだった。それを思い出した。


 


展示は複数の建物に分かれている。それら建物が何とも風情があり、展示室を移動するというだけでない楽しみを味わえた。



碌山美術館の入り口にて。とても絵になる絡まり方をしている。


■おいしいもの


信州は食べ物がおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまう。


 


子供がもっと小さい時はあまり喫茶店に行けなかったが、最近では大阪でもよく行っているので、コーヒーやデザートの店にも行くことができた。



信州サーモンの刺身。炙りっぽいところがこの店の特徴で、臭みもなくて、まるでキングサーモンのようだった。



ソースかつ丼。甘辛い和風ソースで、キャベツの千切りが敷いてあるのがヘルシーだ。




この旅行は、蕎麦で始まり、蕎麦に終わった。大体、滞在の最初の食事で冷たいそばを食べて、帰る前に温かい蕎麦を食べるのが、最近の信州行きのルーチンとなっている。


来た当初、まだ暖かかった気候が、この3〜4日の間に急に涼しくなり、大阪に帰る頃には薄手のコートが必要なくらいの気候になっている。去年もそうで、今年もそうだった。


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