オペラ「ラクメ」×スロヴェニア国立マリボール歌劇場
久しぶりのオペラ鑑賞を終えていま帰ってきた。
疲れたが素晴らしい舞台だった。
スロヴェニア国立マリボール歌劇場
オペラ「ラクメ」(ドリーブ作曲)
4/18(水)大阪・フェスティバルホール 18:30開演
指揮:フランチェスコ・ローザ
演出:プラーメン・カルターロフ
管弦楽:マリボール歌劇場管弦楽団
合唱:マリボール歌劇場合唱団
バレエ:マリボール歌劇場バレエ団出演:デジレ・ランカトーレ(ラクメ)、エルネスト・モリーリョ・オイト※(ニラカンタ)、イレーナ・ペトコーヴァ(マリカ)、チェルソ・アルベロ(ジェラルド)、サビーナ・ツヴィラク※(エレン)、ヨージェ・ヴィディッツ※(フレデリック)、アレンカ・ゴタル※(ローズ)、スヴェトラーナ・チュルスィナ(ミス・ベンソン)、ドゥシャン・トポロヴェッツ(アジ)※に当日キャスト変更
イギリス占領下のインド。イギリス軍士官ジェラルドと、現地の巫女ラクメの恋を中心とする、全3幕のオペラ。欧米人と現地妻(?)という設定は、「蝶々夫人」と近い。
ニラカンタはラクメの父で高僧。エレンはジェラルドの婚約者。アジはニラカンタのしもべ。
以上の5人が主要人物だ。
◇ ◇ ◇
ラクメ役のコロラトゥーラ・ソプラノ、デジレ・ランカトーレは傑出していた。最初、高音で微妙に声がかすれるところがあって、どうなるかと思ったが、すぐに持ち直し、圧倒的な存在感を見せ付けた。驚異的な声域のひろさ、声の強さ、技巧、いずれも素晴らしかった。「ラクメ」で一番有名な歌「鐘の歌」は、本公演のハイライトともいえるほどの拍手喝采を浴びた。
ジェラルド役のテノール、チェルソ・アルベロの第一幕でのアリアには心を打たれた。切ない気持ちが出ていた。
ニラカンタ役のバス、エルネスト・モリーリョ・オイトは、当初のキャストではなかったが、よかった。逞しく(体格・体型も含めて)、威圧的で役にぴったりだった。
少しエキゾチックな音楽と、第2幕で重要な見せ場ともなったバレエ。愉しんだ。
ストーリーにはB級の匂いがする部分もあるが、強いインパクトを与える部分もあるし、何よりオリジナリティの溢れる素晴らしい音楽があった。力のある作品だと思った。
全般的に良い公演だった。「ラクメ」は、なんでも日本では80年ぶりの公演だとか。貴重。そんなこともあってか会場の入りも盛況だった。
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