Apple iPod classic 80GB（シルバー）レビュー

先日、アップルの新製品発表の前日という実に悪いタイミングでiPod nanoの赤を購入してしまったのだが（→その時のブログはこちら）、新製品の魅力には抗いがたく、気がついたときには大容量のハードディスクモデルiPod classicの80ギガモデルの注文ボタンを押していた。

iPod classicの80ギガモデルは店頭でも人気で品切れの店も多いらしい。

価格はAppleストアで29,800円だった（刻印は無料）。80ギガでこの価格は破格だ。他のメーカーにとっては脅威ともいえる戦略的な価格だ。新型iPod nanoも値下がりしたが、容量比でのオトク感がより高いのはclassicの方だろう。

少し前のPCならハードディスクが80ギガ未満のものも多いので、手持ちの音楽ファイルがすべて入る可能性も高い。

使用してみた感想は次の通り。

・表面はアルミ加工になって高級感が増した。端になだらかな傾斜が付いて持ちやすくなった。

・裏面が鏡面仕上げになった。傷が付きやすいが高級感はある。

・音質はiPod nanoと似た系統の音だと思う。

・ソニーのウォークマンEシリーズなどと比べると重低音の量感に乏しい。フラットな音作りでどんな音楽にも合う反面、メリハリに欠ける感じ。人工的なエフェクトがない分、クラシック音楽には合うと思う。

・音質はヘッドフォンによっても補えるので大きな論点にはならないかもしれない。

気になったこともいくつかあった。

・（iPodシリーズに共通して言えるが）音の出力が小さめ。ボリューム位置は真ん中より高目で固定しつつある。

・動作がモッサリしている。メニュー画面と上下の階層を行き来するときに少し待たされる。処理速度にやや難点がある。

・ハードディスクタイプなので仕方がないが読み込みのカリカリ音が目立つ。

・読み込み時間の関係で、スクロールに引っ掛かりを感じる。また、スクロールバーが表示されるまでに２秒ほどかかる。

・バッテリーの減りが早い。ハードディスクという可動部品があるせいか、意外に早くバッテリーがなくなる。公称値のバッテリー持続時間30時間はまず無理。感覚的には15〜20時間くらい？バッテリーを持たせるには、スクロールなどの操作を極力おこなわないなどの努力が必要かもしれない。

・意外に重い。

いくつかの細かい不満はあるが、80ギガという大容量は他には変えがたい。すべてのライブラリを持ち運びすることが出来る。長期出張や海外旅行に重宝しそうだ。

このiPod classicにすべての音楽ファイルを詰め込んで、瀬戸内海あたりへ各駅停車の旅に出たいと思った。

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