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クロスバイクを買う・『ブリヂストン・CYLVA F24』

自転車を買った。



そろそろ時期的に、子供が自転車に乗れてもよいくらいの年頃になった。そのために、まず自転車を買おうと思って訪れた自転車店で、大人の私が熱中してしまった。子供のモデルはそこそこの時間で決めて、大人用のクロスバイクに見惚れてしまった。『giant』、『ビアンキ』や『メリダ』など、クロスバイクの美しいモデルが沢山あって、最近の自転車はこんなに(速そうで)、カッコいいのかと、カルチャーショックを覚えた。昨今の自転車ブーム。これほど魅力的なモデルがたくさんあったら、みんながはまるわけだ。



クロスバイクスタートBOOK2017 (COSMIC MOOK)

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以来、雑誌やWebや店で、何週間も迷って、自分のための自転車を店で注文した。子供の自転車は買って、練習をして乗れるようになった頃に、入荷し、取りに行った。今では一緒に走っている。


当初購入候補に挙がったのが、『giant』の『escape R3』だった。有名メーカーでもあるし、初心者に定評のあるモデルでもありながら、はじめてクロスバイクに乗る人にも、感動を覚える軽い走りができるモデルだと書かれていた。実際に直営店にまで足を運んで、ピカピカの実物も見た。いかにも速そうだった。まず、『giant』を選んでおけば間違いないように思えた。


私はもう一台、気になっているモデルがあった。それがブリヂストンの『CYLVA F24』だった。それほどの人気車というわけではないが、私はその自転車をとても気にしていた。


ブリヂストンは、国内のメーカーというのが良い。そして、私は昔から、何故か、ブリヂストンというメーカーが好きだった。タイヤもブリヂストンが好きで履いていたこともあるし、ブリヂストン美術館が好きだということもあるが、好きな理由は自分でもよくわからない。何故かわからないが、信頼の日本のメーカーであるし、品質も良さそうだと思っていた。購入した店と違うところの店頭で乗ってみたところ、自分の体形にもフィットしていることを感じた。



結局、なんとなく、ブリヂストンの『CYLVA F24』に決めた。大きさは、420mmと480mmで迷ったが、480mmの方が、大きめで持て余すような感じだったので、やや小さめの420mmを選んだ。重さは、480mmで12.5kgということなので、420mgは11キロ台だろう。軽いクロスバイクではないが、スタンダードな折り畳み自転車くらいの重さだ。いままで乗っていた自転車と比べると軽いと感じるほどだ。


びっくりするようなスピードが出るわけではないが、私はいままで普通のシティサイクルしか乗ったことがないので、クロスバイクの走りの軽さに驚いた。スーッとすべるように進んでいくし、漕いだら漕いだだけ加速していく。買ったその日、夜に店に取りに行ったのだが、その足で、15キロくらい走った。15キロというと、クロスバイクでは近距離だが、私にとっては驚きだった。走った後も疲れず、全然平気だった。


新しい自転車を手に入れたことが想像以上に嬉しくて、毎日乗っている。新しい自転車を手に入れた嬉しさは、車を買い替えた時より嬉しいかもしれない。


自転車を買った結果、近所に行くときは車を使わなくなった。往復30キロくらいは自転車圏内。そんなわけで、大阪府下の名所・旧跡を自転車で走破することが最近の趣味となっている。



四天王寺くらいまでなら全然行ける。境内に駐輪場もある。自転車で行って、境内を散策する。仏像に拝む。電車や車でしか行ったことがなかったところに、自転車を漕いで行く。やや遠くの場所だと思っていた場所が身近な存在になっていく。


この自転車はクロスバイクにしては太めの32Cのブロックタイヤを履いているので、段差にそれほど気を遣わなくてよい(しかもパンクガード付き)。実は私は、もっとも自分の用途に合った、街乗りに最適な車種を選んだのかもしれない。



あびこ観音寺。地下鉄あびこで降りて徒歩10分くらいのところにある。良いお寺だった。あびこで降りることなんていままで一度もなかったし、敢えて訪れる機会もなかった。お寺の門をくぐった瞬間、外界と隔絶された独特の空気があった。そういう、良い雰囲気のお寺に共通するものがあった。いままでどうして行く機会がなかったのだろう。自転車なら「ちょっとそこまで」が簡単にできる。




仁徳天皇陵。それほど遠くないが、いままでは車で行く距離だった。



「ふとん太鼓」で有名な百舌鳥八幡宮


こんなふうにして、徐々に距離を伸ばして行けば、奈良県くらいまで行けるかもしれない。そうなるともっと性能の良いロードバイクが欲しくなってくるかもしれないが、いまはもう少し、近距離でクロスバイクを満喫したい。