ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲・優雅な曲

名曲・ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。

このブログで以前に書いた３大ヴァイオリン協奏曲のひとつに数えられる名曲（あとの２つにはブラームス、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が挙げられることが多い）。

（「３大ヴァイオリン協奏曲認定委員会」のようなものがあるわけでないので、こういう３大〜とかは大体怪しいものだが…）

硬派なベートーヴェンにしては珍しく、流麗で優雅な曲。

傑作を書こうとしてできた傑作、という感じだ。

意気込んで書いたら素晴らしい曲が出来た！

思わず口ずさんでしまうようなメロディ。

同じヴァイオリン協奏曲でも、メンデルスゾーンよりも内容的な深みが感じられ、ブラームスよりもとっつきがよい。

しかも生命力に溢れている。

NHKで放送していた英国ドラマ、ジェレミー・ブレッド主演による『シャーロック・ホームズの冒険』。

そのドラマで、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の第３楽章が流れていた。

そういえば小説の設定で、シャーロック・ホームズはヴァイオリンの達人だった。

この優雅な曲は、ホームズのイメージにもピッタリだ。

◇　　◇　　◇

激辛のクレーメル。激甘のムター。冷徹な演奏で旋律の美しさを際立たせるクレーメルに対して、ムターは独特の濃い音色で曲をねじ伏せるかのよう。ともに現代の傑出したヴァイオリニストだ。

ヒラリー・ハーンは、私が好きなヴァイオリニストでクール系の雰囲気だが、曲への真摯な姿勢があらわれた演奏で感動的だ。バーンスタインの曲とのカップリングもセンスがよい。

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