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金聖響×OEK/ブラームス・チクルス(2)


今日は、金聖響×OEK(オーケストラ・アンサンブル金沢)によるブラームス・チクルスの第2回目だった。


http://www.asahi.co.jp/symphony/symphony2007/c20070422.jpg

ザ・シンフォニーホール開館25周年記念
聖響×OEK/ブラームス・チクルス

2007年7月8日(日)15:00
[ピアノ]菊池洋子
悲劇的序曲
ピアノ協奏曲第1番ニ短調
交響曲第2番ニ長調


まず悲劇的序曲。

オーケストラは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが向かい合う対向配置。その横、右からヴィオラ、チェロ、左奥にコントラバス金管のうちホルンだけが正面奥の木管の横で、トランペット、トロンボーン、チューバといった残りの金管セクションはステージ向かって右側に縦一列に位置。この基本的な配置が最後まで続いた。

ビブラートを抑えた奏法でアンサンブルは室内楽的に整っている。音色は爽やか。オーケストラがヒステリックにならない。品の良い演奏だった。


ブラームスのピアノ協奏曲第2番。一昨日の大フィル定期の下野竜也さん&伊藤恵さんによる演奏と同じ曲目。菊池洋子さんのピアノは初めて聴くが、力強く、音量も十分に出ていた。男性ピアニスト顔負けの力強さだった。ブラームス作品の屈折や老獪さよりは内面に秘めた強い情熱が感じられる演奏だった。オーケストラは独特な奏法もあって分厚い響きではなかったが、オーケストラの音量にピアノが埋もれることなく、両者のバランスに程よい緊張感が保たれた。オーケストラの明晰なサウンドと力強いピアノが溶け合う様子は素晴らしかった。


ブラームスの2番は透明感のある演奏だった。テンポも速く、疾風のような演奏だった。これはまた、ずいぶんとスマートな演奏だと思った。私はこの曲ではゆったりした保守的な演奏が好きなのでいまひとつ乗り切れなかったが、演奏の質は高かった。こういうサウンドが好きな人には堪らない演奏だっただろう。


ブラームス・チクルスはあと2回。私はブラームス交響曲では2番が最も好きで、3番4番はそれほど得意ではないので次回はパスする予定だ。


ブラームス・チクルス(3)

2007年12月2日(日)15:00
[ピアノ]清水和音
ハイドンの主題による変奏曲
交響曲第3番ヘ長調
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調


ブラームス・チクルス(4)

2008年3月2日(日)15:00
ハンガリー舞曲第1番
ハンガリー舞曲第3番
ハンガリー舞曲第10番
弦楽六重奏曲第1番変ロ長調より第2楽章
弦楽五重奏曲第2番ト長調弦楽合奏版)
交響曲第4番ホ短調


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